たまには大学での私の仕事を紹介しよう。
現在早稲大学商学学術院で教授をやっている。と書いても、何をやっているかまるで分からないと思います。就任当初正式役職名である「早稲田大学商学学術院教授」という名刺を作ったが、友達からこんな名前は聞いたことがない、何をやっているのかとか、あるいは本物の教授ではなく特別な名誉職ではないのかと言われてしまった。もっともな指摘である。大学とは不思議な組織で、自分を分かってもらおうという気はあまりないらしい
さて本題の私の仕事ですが、主に大学院のプロフェッショナルコースというところで、市場競争戦略というモジュール(かたまり)を担当している。平たく言えばいわゆるビジネススクール(社会人大学院)である。昼間は働きながら、夜間と土曜日を使って2年間でMBA(経営学修士)を取得するコースです。
私の担当するモジュールには自動車会社や保険会社などに勤める20代から40代までの6人の学生がいて、内田ゼミ生として日々仕事に勉強に頑張っています。
カリキュラムを簡単に紹介すると、1年目は主に経営戦略や財務、マーケティング、組織などの基本的な科目を学び、2年目にはそれぞれのモジュールに即した専門科目を中心に学ぶと同時に修士論文を完成させることになっている。
ちなみに私のモジュールの専門科目を紹介すると、
これ以外にも学部の講義やゼミも担当しているのですが、やはりメインは夜の社会人教育なものですから、名刺には大学院商学研究科 プロフェッショナルコース(MBA)担当という部門名を勝手につけています。これで偽物の教授と怪しまれることは格段に減りました。
最後に「商学学術院というのが何か」、どうしても気になる方に簡単な説明をしておきます。商学を教育・研究する部門には、学部生を教育する商学部という組織と、大学院を担当する商学研究科という2つの組織があり、それをくくった事業本部あるいは大学内カンパニーが商学学術院です。本当はこれ以外に会計研究科やファイナンス研究科というのもあるのですが、話が複雑になるので説明を割愛します。というより、私の知識ではうまく説明できないのです。
お詫び:先日紹介したNHKテレビドラマ「ハゲタカ」の放映時間は土曜日夜9時ではなく10時でした。ごめんなさい。
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