年末に学部ゼミの企業訪問としてBEAMSのロジスティックスセンターを訪れた。地下鉄東陽町から徒歩10分のところにある巨大なセンターだ。40人近いゼミ生が参加した。
内容は前半が遠藤恵司副社長の講演、後半がロジスティックスセンターの見学だ。
副社長の遠藤氏が自ら語るBEAMSの話を聞く度にBEAMSという企業はファッションが好きで好きでたまらない人の集まりだなと感じる。
会社の方針、求める人材、ファッションビジネスのカギなど飽きの来ない内容で1時間熱弁をふるってくれて、学生たちも大満足である。
その後は担当の方に案内してもらって、ロジスティクスの現場見学である。私自身は理屈よりも現場に興味があることもあり、今回のセンター訪問は勉強になった。
片方でコンピュータ制御による自動配送システムや店舗のPOSと連動した在庫管理システムが稼働し、一方で人間がミシンを踏むというローテクも存在する点に大変興味を覚えた。格好良い仕事の裏側で行われている地道な作業の重要性を再認識した。
一方で学生たちにとってはロジスティックスのなんたるかを分かっていないこともあって、現場見学より遠藤さんの話の方が圧倒的におもしろかったらしい。彼にはやはり人を引きつけるものがあるようだ。
ちなみに遠藤氏とはJALの時一緒に働いて以来の友人で20数年のつきあいになる。彼は友人の設楽氏が経営するBEAMSが危機に瀕しているときに、意気に感じてJALを辞めて馳せ参じたという熱い男である。
ともに人生の半ばでJALをやめ、JALの将来をJALの社員並に心配しているという意味では同じ穴の狢かもしれない。
一方で、オーナーである設楽社長を助けるために、本来の自分の性格とは合わないかもしれない管理の仕事を役割と認識してきちんとこなしていることに、改めてたいした奴だと思ったりした。
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学生時代、東京に居たことがあり
BEAMSで服を選んでいたら
まだ、そんなにTV出演もなく売れていなかった
お笑いの今田耕治が隣で熱心に服を
選んでいたのを思い出しました。
ハイテク⇔ローテク
デジタル⇔アナログ
若手社員⇔ベテラン社員
お互い対極にある関係だが、
その融合により価値あるもの
が誕生するんですね。
私は、若手社員とベテラン社員
の中間のポジションにいます。
中途半端な存在にならぬよう
若手社員のような好奇心を忘れず、
ベテラン社員がもつ経験に培われた
ノウハウを学んでいきたいと思います。
keyさんへ
これまでのように職歴やポジション(役職・地位)で仕事をするのではなく、自分が何が出来るかで仕事をする時代になっているようです。
多くの人にとってこのことがよいことか、悪いことはべつとして、自分の果たせる役割・機能で仕事をしていく、あるいは評価されていくようになるのではないかと思います。