昨年機会があって、中国北京にある清華大学ビジネススクールを訪問して、ビジネススクールの学生相手に講演をしてきた。
自らのコンサルティング経験を基に、経営コンサルティングやものの見方、考え方について話をしてきたのだが、彼らは興味津々という感じで熱心に聞いてくれた。
清華大学自体は広大な敷地にあり、校舎は東京大学といい勝負というくらいにぼろいのであるが、ビジネススクールの校舎だけは近代的で立派だった。そこにビジネスの近代化に欠ける大学ないしは政府の意気込みを感じた。
学生は様々の年齢層から構成されており、詳細はよく分からないが、いかにも商売人くさい遣り手な学生から、日本や韓国と変わらない知的好奇心の塊のような純真な学生まで色とりどりだった。
9月にはソウル大学を訪問していたので、韓国と中国の学生の違いというのも興味深かった。研究をしている大学院生とビジネススクールの学生の違いというのも大きいと思うが、韓国の学生より中国の学生の方が遙かにアグレッシブだった。彼らが将来ビジネスマンになると思うと、日本企業はよほど工夫しないと、やられてしまうだろうなと言う感じだ。
ただ、中国と日本がゼロサムのゲームを展開すると考える思考法では限界がある。それより、両国あるいは韓国を入れた三ヶ国の人たちが力を合わせればもっとおもしろい事業が展開できると考える方が発展的だ。
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