先日夜中に何気なくテレビを見ていたら、カッターナイフというのは日本人が発明して世界に広がった商品だと言うことをという紹介をしていた。あの独特の形状、板状の刃に、斜めに折れ線が入っているのは何百本という試行錯誤のたまもので、幅、厚み、斜めに入った線の角度、どれ一つ違っても切れ味が劣ってしまったり、うまく刃が折れてくれないそうだ。
さらに、どれくらいの深さで溝を切るかも、むやみに折れてはいけないし、そうかと言って刃を取り替えるときには簡単に折れないといけないという絶妙のバランスから来ているそうだ。OLFA(オルファ)というブランド名が折る刃(おるは)から来ているということはブランド名を見てそう思っていたが、まさか世界最初にカッターナイフを作ったメーカーだとは知らなかった。
このカッターナイフは、言われてみれば単純な商品なのに大変良くできている商品だと再認識した。
そういう眼で世の中を見回してみると、単純だったり、ちょっとした工夫で大ヒット商品になっているものは多いなと思い当たった。いわばコロンブスの卵的商品である。
例えば文房具用品だけ取ってみても、
ホッチキス(単純な構造で、紙をしっかりとめてくれる)
ゼムクリップ(同じく単純な構造で、紙を仮止めしてくれる)
ポストイット(貼ったものを剥がすという発想がすばらしい)
など、いろいろある。
ボールペンなんて、誰がどうやって考えついたのだろう?
他にもいろいろあると思うので、皆さん思いついたら教えてください。
機会があれば、次は食品編でもやろうかな。
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昨日は日本ダイレクトマーケティング学会で貴重なご講演をいただき、どうもありがとうございました。昨日の模様を勝手ながらブログに書かせていただきました。
ところで別件ですが、弊社にはオルファの先代社長の息子さんが時々見えますので、このブログのことを紹介しておきます。きっと喜ばれると思います。
立教大学大学院のFuwawaです。
西村道子様つながりでお邪魔いたします。
日本ダイレクトマーケティング学会での講演を拝聴し、改めて自分が望むべき研究の方向性を確認する事ができました。
またお会いできる日を楽しみにしております。
西村さんへ
コメントありがとうございます。
DM学会での講演は、いつになく終わった後での反響が多く、会員の皆さん(一部会員でない方もいたようですが)の勉強熱心さが伝わってきました。
ブログも拝見しました。ご紹介ありがとうございます。
また、オルファの件は、そういう話しを聞くと、世の中ご縁だなと思います。
ありがとうございます。
Fuwawaさんへ
コメントありがとうございます。
既に経営者になられた後も、勉強して研鑽を積まれる。偉いなと思います。
頑張ってください。
また、お会いしましょう。
西村さまよりご案内いただき、やってまいりました。
伯父や父が作った製品が、こうしていろいろな媒体でご紹介いただいているのを見ると、
ずいぶん普及したんだなあと感慨深いです。
もう亡くなっていますが、二人とも喜んでいると思います。
ちなみに「折る刃」を逆さにすると・・・でございます。
おわかりでしょうか?
もしかして、「ハルオ」さん!?
だとしたら、入魂が感じられて素敵です。
文房具好きとしては、消費者目線で、この流れに便乗したくなってしまい、参加しにきました。
属性はF1層、関心は5段階評価なら自己評価4くらいです(マニアには達していない)。
オルファさんの有名な黄色のカッターをみると、コニシさんの黄色に赤×白ラベルの木工用ボンドを思い出します。
同時に、中高校生くらいのことも思い出します。嗜好は、デザイン重視のころでした。
いまならケータイメールで書きそうなくらいなことを、自分でカッターでかたちを切り抜いて、お手紙用に使っていました。
最近のはなしでも、ケータイのデコレーションをしている子の映像をみて、木工用ボンドをつかっていたので、おもしろく思いました。
今はオルファさんの小型のカッターに注目しています(嗜好はどちらかというと機能性重視)。
実は、わたし的「文房具QC7つ道具」収集において、カッターと定規が定まらない日々です。
オルファさんのはさみのかたちも興味深いです。サウスポーが気にならないかたちのようにみえます。
右利きと左利きは、直感7対3くらいと聞いたことがあります。
あっ!すみません。「7対3」説は先天説でした。
後天説「100対8-15」に修正いたします。
Okadaさんへ
ブログに立ち寄っていただき、ありがとうございます。創業者の息子さんに見てもらえるなんて、筆者冥利でしょう。
こうやって、人の輪がつながっていくって、大好きです。
これからも是非立ち寄りください。
ちょうさんへ
私も「はるお」さんって、すごいなと思いました。そこまで自分の製品にこだわるのは先日紹介した奥山清行さんにも通じるなと思いました。
確かにカッターナイフはユニバーサルデザインですね。だから世界中に拡がったのでしょう。
ただ、左利き用のカッターナイフってあったような記憶がありますが、間違いでしょうか?
単純(シンプル)にするということは
省いていくことではなく、
多くのものを集約していくことだと
デザインの本で読んだことがあり
なるほど~と思ったことがあります。
製品へのこだわりって素敵です。なにかを通じて、心意気が感じられるっていいですね。
keyさんのデザインについてのおはなしにもインスパイアされました。イギリスは、インクルーシブ・デザインというコンセプトを提示していて、21世紀はデザイン立国と標榜しているのが興味深いです。
日本の場合、なんなんでしょう?
それにしても、左利き用カッターはあるのですね。いろいろな商品が出てくる一方で、棚は限られていて、消費者としては悩ましいです。こと、文房具に関しては、現物をみたいので、なお、悩ましい日々です。
keyさんへ
良品計画の金井社長も、ユニバーサルデザインというのは単にシンプルなのではなく、anonymousなのだということを言ってました。多くの人に愛されるというのは、すべての人のニーズをある程度満たしているがゆえに誰が作ったかもわからず、無名(匿名)だと言う意味なのでしょうか?
ちょうさんへ
確か欧州だったと思いますが、創造的なデザインを標榜している工房があったと思います。そこが開発した電動のこぎりが、技術者に優しい製品で大ヒットしたというビデオを見たことを思い出しました。
そうしたデザイン工房が日本からもっともっと生まれてくると良いですね。
イタリアという国がそうしたポジショニングを得ていると思いますが、負けるな日本です。
私も文房具は大好きで、取り上げたいネタがいくつかあるので、近々アップします。