今週の月曜日(9月28日)に大学の学部生向けに書かれた戦略の教科書「1からの戦略論」が発売されました。出版社は碩学社、発売元は中央経済社です。
私の恩師の嶋口先生、友人の黒岩先生との3名による編著で、全部で16名の先生方による力作です。大学の学部レベルでは、マーケティング分野では教科書も充実しているのですが、戦略となるとあまり適当な本がないので、いっそ新しく作ったら売れるのではないかと、陰の編集者である明治大学の竹村先生が仕掛けたものです。
大学によって多少異なりますが、一学期がだいたい12-15回の講義で構成されることを、初めから考えて15章立てになっています。すなわち1章が、1回分の講義に相当します。そして各章には必ず、ケースあるいは事例が入っていて、その回のテーマを理解するのを助けるようになっています。
私はこれまで、単著・共著・1章だけ担当などを含めると20冊くらいの本が出ているかと思いますが、実は教科書は初めてです。
私の書く本はどちらかというと時流の最先端をおいたがるきらいがあり、教科書とは対極でした。なぜなら、新しいものやはやりものは陳腐化するからです。ところが教科書は、既に理論として確立したものを取り上げたり、今後何年間かは通用するコンセプトを書かなければなりません。そういう意味で、今回は良い勉強になりました。
私のブログの読者を想定した本ではありませんし、自分で読むことを前提にした本でもありません。しかし、興味がある方がいたら手に取ってみてください。
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