先週末から、先週の火曜にかけてビジネススクールのゼミで台湾の企業訪問を実施した。訪問した企業は、海運会社のワンハイ、証券会社の華南証券、プラスチックの加工メーカーの日福精工、同じくプラスチック加工の易発精機、台湾の半導体大手のTSMCであった。
私は遅れて参加したので、最初の訪問は台湾の大手海運会社ワンハイでした。台湾で大手といえばEverGreenが有名であるが、ワンハイも後発ながら中型船によるアジアフォーカスで力を付けてきた有数の海運会社である。社長自らミーティングをセットしてくれて、我々にプレゼンテーションを行ってくれた。
2社目は台湾の金融財閥である華南金融グループの証券子会社である華南証券を訪問した。業界6番手ということであったが、未だに昔懐かしいブラウン管式の株価ボードが店頭に置かれ、そこに昼間から株価を眺めている顧客がいるというのは一昔前の日本の証券会社とそっくりである。
社内見学後は、会議室でプレゼンテーション&質疑応答
3社目は台北から車で1時間ほどの工業都市新竹にあるプラスチック加工メーカーである日福工業である。こちらは日本企業の合弁企業であるため総経理の迫田さんと工場長の川口さんが工場を案内してくれた。
4社目は、半導体製造装置の部品メーカー易発精機。こちらは台湾系の企業で、工場内はクリーンルームのため外から見学。
昨年のモンゴルでも日本の生産活動5Sが見られてたが、ここでも日本の生産活動が取り入れられており、こちらは6Sだった。整理、整頓、清潔などである。
夜は日福の迫田さんを始めとした、台湾駐在の日本人ビジネスマンとの懇親会が行われた。台湾の日とは普段の食事ではあまり酒を飲まないのだという話を聞いて意外に思ったが、それは宴会の時に思い切り飲むことの反作用なのかなと思ったりした。台湾の人々が日本に来てとても驚くことが、新幹線に乗ると、たくさんの日本人が座席に着くなり缶ビールを空けて飲み出すことだそうで、こちらの新幹線では誰も酒など飲んでいないそうだ。
その後は各自、夜の台北に繰り出したが私は駐在員の人とゼミ生と一緒に、そばにあるお茶の店に、そこでお土産にお茶を購入。
試飲するゼミ生(手前)&レジに並ぶ牧口さんと菅原さん。
北京でも同じ仕組みだったな
一足早く買い物が終わった私は隣にあったセブンイレブンに
店内の風景。日本のセブンイレブン同様、きれいに清掃されています。手前右に見えるのはおでんではなく、煮卵。こちらの人の大好物のようです。
そこで購入した森永ミルクキャラメル。日本のお菓子がかなり現地化されて売られている。日本の文化だけでなく、食べ物も人気なようだ。
二日目は台湾トップというよりは世界有数の半導体メーカーであるTSMCを訪問した。こちらも秘密保持とクリーンルームのためか、工場そのものは見学できず、会議室でのプレゼンテーションが中心だった。それにしても今年の第2四半期の営業利益率は49.5%、リーマンショック後の2009年でも43.7%というから、日本のメーカーが聞いたらがっくりするだろうな。大変な高収益会社である。
新竹という工業団地にあるのであるが、周りにある他の企業も含めて、シリコンバレーを彷彿とさせる近代的な工場でした。
その後、新竹市内の水餃子屋で昼食、こちらは地元の人しか行かないような汚い店だったが、大変おいしかった。
今回の台湾訪問でお世話になったゼミ生の武山さんと店の前で。
武山さんはおじいさん、お父さんがこちらの人で地元にも詳しい。
武山さん、いろいろなアレンジどうもありがとうございました。
私自身は数回目の台湾であったが、ゼミ生では初めてのメンバーも多く、大いに刺激を受けて帰ってきたようである。
閑話休題
私自身は目にすることが出来なかったのであるが、現地の書店で私の仮説思考の中国語訳が平積みされて売られていたそうである。これは素直にうれしい。
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