異業種競争戦略をMBA生に教えている私の講義科目「競争戦略研究」の今学期最終回が先月末に行われた。
5つのグループに分かれて一ヶ月ほどグループワークをしてもらい、それを戦略の形で発表してもらったものだ。各チームは、出版社チーム、既存書店、電子書店、ネットワークインフラ企業、印刷会社に分かれて、それぞれの立場での戦略を提案するというものである。
せっかくグループワークをするのだからと実際に電子書籍に関わっている企業の方々に審査員(コメンテーター)として参加してもらった。書店代表で丸善の小城社長、印刷会社として凸版、出版社としてダイヤモンド社と日本経済新聞出版社、それに電子書籍端末関連としてソニーの5社に参加してもらった。
学生たちもそれぞれのプロの前で発表すると言うことで気合いを入れたやっていたのが印象に残り、やって良かったなと思った。
また企業の方たちも、半分お世辞にしろ、自分たちでは気づかない視点を教えてもらったとか、素人の学生が1ヶ月でこれだけのものを作るのだから、我々も負けていられないと言ったようなポジティブなコメントを数多くもらい、ほっとした。
これまで、グループワークは数多くやってきているが、実際にその業界にいる企業の人に来てもらうのは、緊張感もありとても良い効果を生んでいる。ちょっと手間はかかるが、今後とも続けていきたい。
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電子書籍の事は最近とても気になっているので
学生さんたちがうらやましいです。
さて、NHKの教育TVで慶応のビジネススクールの講義の中継があり、その中で高木先生が、
“学者としては『人間力』という言葉を使いたくない”と仰っていましたが、なぜでしょうか?
『人間力』とはあいまいな言葉で、定義がないということでしょうか?
ちょっと気になりました・・・
keyさんへ
いつもコメントありがとうございます。
高木先生はよく知っていますが、人間力の話は初めてなので真意はわかりません。
たぶん、その意味するところが広すぎて、どうにでも解釈できてしまう=結局何を言っているかわからない、ところが嫌なのではないでしょうか。