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小山薫堂

 FM横浜に、フューチャースケープという番組がある。毎週土曜日の朝9:00からやっている。ちょうど大学のMBAゼミに向かう車の中でよく聞いている。もちろん、自分で運転している車です。

 これのパーソナリティが小山薫堂さんと柳井まきさんの2人だ。めちゃくちゃおもしろい。
 一昨日も、番組開始でいきなり小山さんが柳井さんに、毎週会っているくせに、「よく見てみると顔が黒いですね」と失礼な一言。突っ込まれると、今度は「ずいぶん歳取りましたね」とまで言う。柳井さんも負けずと、「そのままお返しします」。
 別の週では、何か欲しいものがあると番組でおねだりをする。すると世の中には奇特な人がいたもので、それを持って番組に現れたりする。ラジオなのに、スタジオ風景がテレビのように浮かび上がってくる不思議な番組だ。
 この番組を聴いていると土曜日が楽しくなる。

 なぜ、このことを書いたかというと、私はこの番組を聴くまで小山薫堂がいかに偉大な人か全く知らなかったのである。ただ、単におもしろい人が世の中にいるなと思っていた。そうこうしているうちに、自宅に送られてくるJCBカードの会員誌に氏が「偶然力のヒント」というコラムを連載しているのを発見。
 これがまたおもしろい。偶然日本で知り合った外人に招かれて、ウエストコーストの彼を訪ねていったらむちゃくちゃ豪邸だったのに驚いた話は印象に残っている。それだけなら、よくある話だが、彼のユニークなのはその知り合った外人の名前をつけたレストランを東京で勝手に開業して、その外人を日本に呼んでびっくりさせたりするところだ。偶然を単なるラッキーに終わらせない企画力と実行力がすごい。
 しかし、ここでも私はまだ小山氏が何者かが分かっていない。そのうち深夜につけたテレビで「東京会議」という馬鹿げた企画の番組を発見したりして、もしかしたらこの人は有名人なのかもしれないと思うようになった。
 
 案の定、彼は有名な放送作家で、アカデミー賞を取った「おくりびと」の脚本を書いた人であるというのを最後に知ったのである。「料理の鉄人」や「カノッサの屈辱」なら、見たことをあるぞ・・・。

 こういう企画力のある人と、ビジネススクールが共同で企画をやったら、どんなにおもしろいことが出来るだろうと、最近は妄想を膨らませている。

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