日経新聞の一面のシリーズで今年になってから特集されている「C世代」が面白い。C世代とは日経新聞に言わせると
コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり(Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)。ジェネレーションC、未来へ駆ける。
とのことである。
定義はともかく、そこに登場する若者達がなかなか良い。要するに将来に夢を持っているのである。今の世の中、どうせ俺たちはとひねくれるのも自由だし、批判するのも簡単だ。しかしそこからは何も生まれない。それよりどうせ一度しかない人生なんだから、思い切りやってみた方が面白いに決まっている。
そんな若者がたくさん登場する。我々から見ても夢があって良い。
今日は第7回目だが、テーマが「狐族から『Co族』」となっており、これまでの職場での縁や地縁・血縁が薄くなっている中で、自ら新しい縁を作り出そうとしている若者がいるという話だ。
具体的には都会でシェアハウスが人気があるという話と、長崎県の対馬に若者が移り住んで、そこで新しいことを始めようとする話が出ている。あるいは徳島県でも若者が農協任せでは未来がないので自ら農産物の新しい流通を作り上げようという話も出ている。
特に対馬の話は、都会の優秀な人材があえて対馬を自分たちが価値をつけられる場として選び、そこでマーケティングやブランディングを展開して、地域の豊かな資源を産業化しようという心意気がよい。要するに自分たちが力を発揮できるのが都会より地方だと考えているのである。
今回のシリーズを通じて感じるメッセージは、我々の世代が作ってきたコミュニティや社会観・家族観とは異なるコンテクストの中にいる若者達が、自分たちで新しい技術やしくみを使った新しい社会を生み出す兆しがあると言うことだと思う。
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