先週登場のリーダーはフジテレビの常務で映画事業局長の亀山千広氏である。氏は、経営者としてよりもテレビや映画の辣腕プロデューサーとしてよく知られている。テレビでは月曜9時に放映されることから月9と呼ばれた時間帯で「あすなろ白書」、「ロングバケーション」などの30%を超えるヒットを連発し、映画では踊る大捜査線をヒットさせたことで知られている。
プロデューサー論をお願いしたが、私の持論で経営者とプロデューサーには共通項が多いからである。
それは、組織の共通の目標を設定し、それを達成するために必要な経営資源、すなわち人・物・金を調達し、期日までに完成するようにプロジェクトをマネジしていく。ときには夢を語り、時には現実をふまえ、時には励まし、時には叱る、なだめる、謝る。権限があるようで、ない。メンバーに頑張ってもらわないと自分では何一つ生み出せない。といって、必要ないかと言えば、リーダーやプロデューサー無しには全く前に進まない。すごく似ていると思う。
彼の講演の中では、他人の言葉ながら「人の琴線に触れることは金銭になる*」というのが印象に残っている。というのも、彼はテレビドラマや映画を芸術作品ではなく、ビジネスとして捉えているからである。
ところで、脱線であるが、ビジネススクールのカリキュラムというのは、「人の琴線に触れると言うより理性に働きかけるので、お金にならない」というのがよく分かった。こんなことを書くと大学の方から、教育の理念が分かっていないとか怒られるのだろうな。
注*「人の琴線に触れることは金銭になる」という文章が私が使っている日本語変換ソフトATOKでは一発で変換できた。偉い!
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