私は今日から仕事始めです。
大学に来て雑用を片付けるところから始めましたと言いたいところですが、実は明後日の1月9日が修士論文の最終締め切りのためにその指導が仕事始めとなりました。
もちろん、もう書き終わって悠々としている学生もいるのですが、なぜかまだ書き終わっていない学生もいて、今日も2-3人研究室にやってきました。
自分もビジネススクール時代、と言っても20数年も昔のことですが、修士論文の締め切りに間に合わずにえらく苦労した思い出があります。論文執筆のための調査や研究が佳境に入ろうかという9月末から10月始めに急病になって入院したという理由があるのですが、今から考えるとそれは単なる言い訳です。
要するに、結論から入るという仮説思考が全く出来ていなかったのです。まずはいろいろ調べてみて、それから言えることを考えようという姿勢でした。恩師の嶋口先生に、まず仮説を立てなさいと言われたので仕方なく仮説を立てたのですが、正直仮説というものをきちんと理解していたわけではありません。
結果、後からあれも調べておけばよかったと言うことが続出したのは言うまでもありません。それでも先生の指導で何とか仕上がったのですが、今振り返ってみるともっと効率的に進めることが出来てかつ質の高いものが書けたはずだという思いがやみません。
私のゼミ生も、内田が仮説、仮説とやけにうるさいなという思いでいるはずですが、今はきっと理解してもらえないのでしょう。でも何年かたって、あのときのことがようやく分かったと言ってもらえれば十分で、それが教育というものではないかと考えています。
皆様、今年もよろしくお願いします。
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