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マイクロソフトの逆襲

今日の新聞についにとんでもないニュースが出ましたね。

Nikkei080202

マイクロソフトが4兆7千億円という巨額の金額でヤフーの買収提案を行ったそうです。説明するまでもないことですが、グーグルに対抗するにはマイクロソフト単独では難しそうなので、グーグルのライバルであるヤフーを買収して対抗しようというもくろみです。
ちょうど1年前に、「マイクロソフトはなぜグーグルを恐れるのか(上・中・下)」と言う記事を書き、マイクロフトの次の打ち手が興味深いと書いたのですが、私の想像を超えたおもしろい打ち手を打ってきましたね。

実は昨年秋に、ウインドウズライブというネット上でアプリケーションを使えるようにするという中途半端な対抗策は出したのですが、正直鳴かず飛ばずでした。

今度の策は、実現するしないはもちろん、大変興味深いのですが、仮に成功したところで本当に成果が上がるのだろうかという疑問はぬぐいきれません。

皆さんどう思いますか?

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コメント

    • 内田和成
    • 2008年 2月 04日

    ネット系のコラムニストとしては、一目置いている小池良次氏が今回のマイクロソフトによるヤフーの買収について「日経のIT+PLUS」に"マイクロソフト初の敵対的買収はAOLの二の舞いか"というタイトルの大変興味深い記事をを書いている。
    要するに社風が違いすぎて、うまくいかないのではないかという話だ。私もさもありなんと思うが・・・。
    小池さんの記事は、以下のURLに掲載されている。
    http://it.nikkei.co.jp/business/news/
    index.aspx?n=MMITbo000004022008
    少し長すぎてに分割になっているので、つないで入力してみてください。

  1. 最近の皆様の活発なコメントを拝見し、ただただ敬服するばかりです。少々コメントするのをためらっていたのですが、この記事に対するコメントがなかったので、思い切ってコメントすることにしました(少しオーバーでしょうか?)。
    まずマイクロソフトのヤフー買収。正直、あまり私の周りでは話題になりませんね。不思議です。というか、日本の危機感さえ抱きます(一応、一部上場企業のITに関する部門に属しているのですが...)。
    マイクロソフトのヤフー買収の真意、これは正直分かりません。ただ、マイクロソフトは苦しいんだろうなぁというのは何となく分かります。Vistaしかり。何をやれば良いのか(ユーザーに対しどのような付加価値をつけた製品を提供すれば良いのか)、正直分からないのではないでしょうか?もちろん優秀な方々が色々な側面から議論を重ねての事でしょうが。
    一ユーザーとしては、正直Vistaなんて魅力ないですから(私感です)。XPで十分。Word、Excel、パワポで十分です。検索はヤフーでもGoogleでもどちらでも良いです。個人的にはシンプルなGoogleが好きです。後は海外の仲間とのやりとりにはGoogle Talkが重宝してますね。
    先週、IT Pro EXPOという展示会に行ってきました。Eee PCという格安のPCを見てきたのですが、これも日本版だけWindows。海外版はLinuxだそうです。やはり日本というのは特殊な市場で、この問題を語るのは難しい場所なのでしょうか???
    以上、乱文で失礼いたしました。

    • key
    • 2008年 2月 05日

    この問題については、自分が知らないこともあり
    なかなかコメントできませんでした。
    一般論になりますが、ネットの世界は進化するスピードが速く、それゆえ意思決定にさく時間も他の業界と比べ必然的に速くなるのだと思います。
    ネット業界は、歴史も浅く、未知の世界なのでトライアンドエラーを繰り返し、成長していくことでしょう。
    ところで、いまセカンドライフはどうなっているのでしょうか?
    最近あまり聞かないように思えますが・・・
    私だけ?

    • K.T.
    • 2008年 2月 06日

    ネット検索・Youtube等、Googleが今やっていることは
    「ユーザにとって無料なもの」
    で、それは確かに、面白かったら普及するよなあ、と思いますが、そうすると、「次に無料になりそうなもの」がなんなのか、興味があります。マイクロソフトは自社の商品が無料になりそうだから焦っている。コンテンツも限りなく無料に近づいているような気がします。Mixi・Skypeなんかも無料と思うとコミュニケーションも無料に近づいています。携帯電話も端末は無料です。通信料自体は、なかなか無料にならないですね。最初に広告を聞けば通信料が無料というサービスをやっている会社があったような気もしますが、最近聞きません。
    ユーザ側を無料にするためにはやはり広告しかないのかなと思いますが、他にも手があったら面白いですね。無料じゃないけれど、缶ジュースくらいの気軽さで買えるというAppleの方法もありますが。買う際のUIが手軽じゃないというのが現状のネックかなという気がします。

    • 内田和成
    • 2008年 2月 06日

    zuKaoさんへ
    そうですね。うがった見方をすればマイクロソフトは貯まってしまった金の使い方に困っているのかも知れません。
    昔、ビルゲイツがこれからはコンテンツが価値を持つ時代になると信じて、個人の金を使って世界中のコンテンツを買いあさっていたことを思い出しました。あれはどうなったのかな。
    EeePC
    私も現物見てみました。小さくて良いですね。しかし重さは900g位で結構ありました。自分のVAIO-Gと変わらないかな。
    ただ、価格が49800円は、驚異的に安いですね。私はVAIOに20数万円払いましたから。
    また、OSはメインメモリーの少なさから、Linuxしかないと思いますが、日本ではなぜかWindowsですね。

    • 内田和成
    • 2008年 2月 06日

    Keyさんへ
    確かに、最近はあまりセカンドライフの話を聞きませんね。結局一部の人だけのブームなのかも知れません。あるいは、私のような年寄りのあずかり知らぬところで、どんどん進んでいるのかも知れませんね。
    この間、リクルートの社長さんがモバゲータウンをやっていると聞いて、無茶苦茶びっくりしましたが。
    もしモバゲーを知らない人がいたら、ヤフーかグーグルで、"モバゲータウンとは"と入力して、調べてみてください。
    ”・・・とは"と入力するのが、何か調べるときには便利ですよ。

    • 内田和成
    • 2008年 2月 06日

    K.T.さんへ
    無料モデルがどこまで行くのかは私も興味を持っています。
    同僚の教授で、山田英夫先生が無料モデルの研究をやっていて、無料の代わりに金を稼ぐ部分がほとんど広告なのに対して、広告以外の無料モデルの可能性をいろいろ調べています。
    答えを少しだけ、聞いていますが、近々論文を発表するらしいので、それまでは内緒です。

    • K.T.
    • 2008年 2月 07日

    >答えを少しだけ、聞いていますが、近々論文を発表するらしいので、それまでは内緒です。
    是非、論文が出たらお教えください!
    ビジネスの話ではないですが、大学の授業も無料になってきていますね。
    MITは全授業を公開し始めていますし、UC BerkeleyもYouTubeで公開するそうです。
    http://ocw.mit.edu/OcwWeb/web/home/home/index.htm
    http://www.youtube.com/ucberkeley
    東大も同じようなことを始めたみたいです。
    http://ocw.u-tokyo.ac.jp/
    すごいことだと思っています。時間(と気持ちの余裕)があれば見てみたいのですが、なかなか時間がないです。「無料」になると次にほしいのは「時間」ですね。

    • 内田和成
    • 2008年 2月 12日

    K.T.さんへ
    そうですねMITはだいぶ以前から、自校だけでなく世界中の大学の講義をネットで公開しようという試みをしていますね。
    日本ではまだまだ講義の中身は教師のIPで、そう簡単には公開できないという考えの方が多いでしょうね。
    無料になると、次に欲しいのは時間だというコメント、もっともですけれどおもしろいコメントですね。何か、そこにビジネスチャンスがある気がします。
    世の中で成功した事業や新しいビジネスは、顧客の妥協(我慢していること)を解き放してやることで成功していることが多いです。

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