ベストセラーになった「80対20の法則を覆す ロングテールの法則 」を書いた菅谷義博さんからおもしろい話を聞いた。
彼は、ガンダムのプラモデルなどを海外のユーザーに売るサイトを持っているというか事業をやっているのであるが、その売り先はヨーロッパが中心で、しかも英語圏ではないフランス、イタリア、スペインが多いという。そのため、サイトも日本語以外に、英語、フランス語、イタリア語で展開しているのであるが、そのサイトを作ったり、消費者からの外国語の問い合わせに答えるために語学が堪能な人間を必要としているそうだ。
ところがそうした人間が驚くほど安い給料で簡単に雇うことが出来ると言うから驚きだ
彼に言わせると日本は人手不足と言うが、それは間違いで人は余っているという。どこに余っているかと言えば、家に余っているのだという。
要するに、子育てなどの理由で家を空けられない主婦で英語が堪能、あるいは一流大学卒などの女性が、仕事がやりたくてもやれない状態で山ほどいるのだという。
大変考えさせられる話で、今後日本の労働人口が減っていく中で、女性の活用は叫ばれているものの、実際にその活用があまり進んでいないことを示している逸話である。
ちなみにガンダムのプラモデルや外国語のECサイトに興味がある人は、下記の菅谷さんの会社のサイトを覗いてみてください。
http://plamoya.com/en/?disp_order=2
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TVで同様の話がありました。
一旦、結婚や出産で退職した女性を再度雇用する企業もあるとか。
人材の採用が、
新卒以外から第二新卒、中途、再雇用と多様になっていく中で、
流動する人材をどのように企業につなぎとめていくか、
「ブランド」を持たない企業には頭を悩ます事態になるでしょう。
とちょっぴり思いました。
heraさんへ
そうですよね。これまでのような正社員中心から大事な仕事を任していって、後は契約社員やアルバイトを仕事量に応じて、バッファのように使う企業は何となく行き詰まる気がします。
一方で、ロイヤリティの高い社員に役職や給料ではない手段でどのように報いていくのかは、企業にとってまた別のチャレンジになるのでしょうね。
日経ビジネスのサイトに似た内容の記事がありました。
(登録が必要なサイトで申し訳ないですが)
business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080214/147253/
最近テレワークの話をよく聞くようになったと思っておりますが、日本の正社員の自宅勤務に関してだけではなく、モバイル環境を利用して世界中から世界中へのテレワークだとおもしろいですね。
K.T.さんへ
いつもコメントありがとうございます。
テレワークについては、既に英語圏では国を超えたテレワークが当たり前になっている気がします。
BCGでも、米国・欧州の仕事をインドでこなしたりしています。
また、インドのビジネスプロセスアウトソーシングの会社は社員数が10万人に近く、如何に欧米の大企業がクライアントになっているかがよく分かります。
日本でも中国やベトナムと言った国との間でテレワークが当たり前になる日が来るのでしょうか?それとも日本の地盤が下がり続けるまま、忘れ去られたマーケットになってしまうのでしょうか?気になります。