先週の水曜日、早稲田大学の日本橋キャンパス(コレド日本橋内)で早稲田大学大隈塾ネクストリーダー・プログラムの2007年度11回目の講義が行われた。これは早稲田大学の特命教授である田原総一朗さんが中心になって過去数年にわたって開かれているもので、企業からの派遣生20数名を対象に1年間かけて将来のビジネスリーダーを養成しようというプログラムである。
毎回、各界のリーダーをゲストに招いて講演&質疑応答を行うのが1限目で、2限目はクラスディスカッションを行う。
今回のゲストは資生堂の前会長・社長の池田守男さんだった。池田氏は神学校の出身で資生堂という大企業のトップになったことで話題になった人だ。
彼の演題は「サーバントリーダーシップ」というユニークなもので、自分が資生堂のトップとして実践してきた「社員に奉仕する、あるいは組織を支える」スタイルのリーダーシップについて語っていただき、大変興味深かった。
池田氏の信条は"Service and Sacrifice"だそうで、日本語で言えば「忘己利他」と言うことになるそうだ。
池田氏に言わせれば、昨今の日本では、公の精神があまりになくなってしまって、個ばかりが目立つようになっているのが問題である。今後は個と公のバランスを追求していくことが大事と説く。同感である。
ところで、このネクストリーダープログラムは、少し形を変えて来年度(2008年度)からは早稲田大学ビジネススクール(夜間主)の正規科目「リーダーシップ論」となる。
田原総一朗氏と内田のコラボレーションでお届けするので、エキサイティングな科目になるのではないかと、今から楽しみにしている。
来年度のゲストスピーカーはまだ発表できないが、2007年度はソニー前会長の出井氏、伊藤忠の丹羽会長、星野リゾートの星野社長、前産業再生機構COOの富山氏、慶応大学の竹中平蔵教授、前三重県知事の北川氏など多士済々だった。さすが、田原総一朗氏である。
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いつも御邪魔しております。
たしか私は、ビジネスブレークスルーの
リーダーシップ論の講義で「サーバント
リーダーシップ」という言葉をはじめて
聞いたと記憶しています(高橋先生?)。
私もリーダーシップ論の類は好きで(と
いうか、学んで実践しなければいけない
という必然性からか)、比較的多くの本
を読んでいると思います。今もアイア・
コッカの本を読んでいる最中です。
それにしても本当にエキサイティングな
科目になりそうですね。少しだけでも、
blogでおすそ分けしていただけると読者
としては嬉しい限りです。
追伸:『すごい議論力』購入しました。
早く読みたくてウズウズしています。
サーバントリーダーシップですか。
シンクロニシティですね。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4862760120/250-3525983-8649866?SubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2
喉から手を出すくらい聞きたい内容ですが、もう潜ること、できません。><
皆さんへ
サーバントリーダーシップへのコメントありがとうございます。
ご指摘のようにサーバントリーダーシップというのは池田さんのオリジナルではありません。池田さん自身もそのことは重々承知で、自分が若いときより考え、社長になって実践してきたことが、気がついたら世の中では「サーバントリーダーシップ」という言葉で語られていたことに気がついたと言っていました。
だったら、その言葉を拝借して説明した方が、自分の考え方がより広く広まるのではないかとお考えかと思います。
また、リーダーシップ論は相当おもしろい科目になると思いますが、どこまでブログ上で紹介出来るかはまだ分かりません。