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男の死に様

北方謙三の『水滸伝』全19巻を読み終わった。イヤーおもしろかったな、でもちょっと切なくなる小説だった。

以前このコラムで紹介した同じ北方謙三の『楊家将』が男の生き様を扱った小説だとすれば、宋の国で革命を成功させるという志を持ちながらも夢破れて散っていく梁山泊の男たち108人を描いたこの小説は漢(こう書いて“おとこ”と読ませている)は如何に死ぬべきかを語りかけてくる。

中で好きな人物を上げろと言われればやっぱり林沖かな?
なんか自分にないものを持っているし、男らしいし・・・。

リーダーで一番難しいと言われるの自分の引き際だという話を思い浮かべながら、この小説を読んでみると、みんなやけに格好良く散っている。それに比べて、格好良く生きたいと思い続けていつまでも悪あがきしている私は世俗的なのかな?

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コメント

    • 2008年 7月 26日

    『水滸伝』については、中学生の頃 一部だけを読んだことがあります。中で気にいた好漢は魯智深と林沖でした。
    魯智深は無法な男で、その時少年だった私にとってはとても面白い人物でした。林沖は十万禁軍の教頭で、すごぐ威風凛々な人物だったから、宋江よりは梁山好漢の首領になるべきではないかと当時思いました。
    ところで、中国では、少年は『水滸伝』を読むべからず、年寄りは『三国演義』を読むべからず、という話がありますが、ご存知でしょうか。
    なぜそんな話があるか、簡単に説明すると、少年が思想未熟なので、『水滸伝』の「好漢」を真似するとまずいと、そして、『三国演義』には権謀ばかりの話なので、年寄りはもう権謀の世界から出たから、また三国の権謀の世界に入る意味がないからです。
    毎回長文をさせて頂き、失礼しました。

    • 2008年 7月 26日

    上記コメントをさせて頂いてから気が付いたのですが、先生がおっしゃっているのは日本の『水滸伝』ですね。失礼しました。

    • 内田和成
    • 2008年 7月 28日

    崔さんへ
    確かに私の呼んだのは日本の作家である北方謙三氏が再構成した水滸伝ですが、その中でも魯智深はかなり重要な役割を果たしていました。
    私は必ずしもファンになりませんでしたが、日本の読者には彼が好きな人も多いようです。
    ところで、9月に上海に行くことが決まりました。スケジュールは別途メールしますが、そちらであえることを楽しみにしています。

    • 2008年 8月 02日

    内田先生へ
    スケージュールがお決まりになりましたら、ぜひ御連絡頂ければと思います。
    さて、上海にご視察される間には、もし先生のゼミ生がビジネススクールを訪問したり、現役MBA学生と交流したりしたいならば、上海にいらっしゃる前に私に言って下さい。上海のビジネススクールの知合い(ビジネススクールを申請した時の戦友)に連絡し、お手配してみますから。
    上海のMBA学生と交流すると、英語力が必要となりますから、予め御了承ください。
    それでは、上海で会えるのを楽しみにしております。

    • 内田和成
    • 2008年 8月 03日

    崔さんへ
    上海のビジネススクールの学生と意見交換というのは魅力的ですね。
    早速ゼミ生と意見交換して、連絡します。
    ゼミ生の人の意見はどうですか?

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