先日講演をお願いした縁で、豊洲にあるキッザニアをゼミ生と一緒に見学してきた。
平日であるにも拘わらず、大変な賑わいでした。
広報担当の中田さんによると、子供に職業体験をさせるのではなく社会体験をさせるのがコンセプトであるとのことである。そのため子供を子供扱いせずに、スーパーバイザーは子供の3-4年先輩というスタンスで接するように教育しているそうだ。たとえ2歳でも子供言葉は使わずに丁寧語で対等に話をするよう心がけているそうです。
キッザニアのコンセプトは下記のホームページにも詳しく出ています。
キッザニアのコンセプト
印象に残ったことをいくつか記しておくと、
①保護者として来ている母親には二つのパターンがある。一つは子供につきっきりでカメラやビデオで追いかけ回している良くある親のパターン。もう一つは子供だけで仕事に熱中しており、親の姿は見えないケース。こちらは飲食店で親だけで食事をしている人も結構いたので、きっと子供を自由に遊ばしている親なんだろうなと勝手に思った。この辺はリピーターになると後者が多くなるという話に納得。
②キッザニアにもビジネススクールがあったこと。
大和証券の提供のブースはなんとビジネススクールだった。子供に通じるのかなと思ったら、写真のような調査などをやるようで、実際に客(子供)が入っていた。彼らが社会人になる頃にはビジネススクールはどんな進化を遂げているのか、楽しみだ(自分の責任大ですが)。
③子供達の真剣な顔の中に緊張の表情
どこのパビリオンに行っても参加している子供たちの表情の真剣なこと。そして、幾分緊張した表情も同時に見られました。この表情って、何かに似ているなと思ったら毎年4月に見かける新入社員の表情と同じでした(スパークしました)。
私のブログの読者から子供を貸してくれるという申し出もあったのですが、子供を借りずに訪問できてよかったです(笑い)。
それにしても平日に、母親だけでなく父親が結構たくさん来ているのには少し驚きましたが、とっても良いことだと思いました。
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いつも楽しみに読ませて頂いています。ちょっと思ったことなんですが、キッザニアのような業態が更に高度に発展していくとこのような施設があるところとないところ(つまりは首都圏と地方ということになると思いますが)、行ける子と行けない子(経済的に)の間で社会的知識のバックグラウンドや価値観に格差が産まれたりはしないのでしょうか(学習塾に通う子と通わない子のように)?
とても拙い問いかけだとは思うんですが、内田さんの考えを聞かせて頂だければ幸いです。
nabuさんへ
おもしろい問いかけですね。
人々の成功が先天的(すなわち遺伝子)あるいは後天的(環境あるいは個人の努力)のどちらからもたらされるかは、大きな問題になっていますね。私は正解は知りませんが、信念は
自分の意志>環境>遺伝子
です。
一方で、幸せがどこから来るかは100%自分の意志であると思っています。逆に言えば金持ちでも社会的に成功した人でも不幸に感じている人はいっぱいいるし、どうしてあんな仕事をしているんだと周りから見られてても幸せな人もいると言うことだと思います。
お答えいただきありがとうございました。
私も意志の力は偉大だと思いますし、覚悟と努力があれば「逆境の方がむしろ力は伸びる」と思っています。
その覚悟と努力が容易ではないのですが、目標を立て、精一杯日々を送っていきたいと思います!