私が車好きなのは何度か話をしたと思うが、時々車雑誌を買っている。
先日購入したル・ヴォランという雑誌の2月号に小冊子が付録でついていた。といっても、ブランドの小冊子でも何でもなく、ル・ヴォランに連載されているエッセイを何回分か集めたものである。
木村好宏さんというドイツ在住のジャーナリストの人が書いている「ジャガイモとベンツ」という何ともユニークなタイトルの連載エッセイである。その内の一つに「フランクフルトとウィンナー」というタイトルの記事には衝撃の事実が載っていた。
それは同じソーセージをフランクフルトではウィンナーと呼び、同じ物がウィーンに行くとフランクフルトと呼ばれているという話である。このフランクフルトとは日本人も大好物のあのフランクフルトソーセージのことである。
なぜか本場と思われるフランクフルトではウィンナーと呼ばれているので、オリジナルはウィーンかと思うと、ウィーンでは逆にフランクフルトと呼ばれている。日本に置き換えてみれば、同じ食べ物たとえばおいなりさんのことを東京では大阪と呼び、大阪では東京と呼んでいるようなものだ。
筆者の木村さんは当然、どうしてそうよばれるようになったかを調べてみた。するとあっけないくらいなるほどという事実が見つかった。それは、昔フランクフルト出身の肉屋がウィーンにやってきておいしいソーセージを販売したそうだ。それをウィーンの人々がフランクフルトの肉屋のソーセージというように呼んで、そのまま名前になったそうです。ここまでなら良くある話で終わっているが、その後がおもしろい。
その肉屋がその後フランクフルトに戻って、同じソーセージを「ウィーンで大評判になったソーセージ」という触れ込みで売り出したら、これもまた大当たりしてフランクフルトの人がこのソーセージのことをウィンナーと呼ぶようになったそうである。
個人的にはこうした話は、お金にはならないけれど、なんかうれしくなる、好きな話です。
さて、昨日・今日と修士論文の面接試験がありました。2年間のMBA生活の集大成ということで、ゼミ生始め2年生は緊張の面持ちで試験に臨んでいたようです。みんな無事卒業できると良いなと思っています。
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