今回香港に行った際に味千ラーメンが大変賑わっていたが、これは元々は熊本県にある企業と香港資本のジョイントベンチャーだそうだ。
前に上海に行ったときにも目についたが、今や中国全土に350店舗を展開し、さらに拡大基調だという。しかし、おもしろいと思ったのは、その味千の時価総額が1000億円近くに達して、日本のワタミなどの外食チェーンを大きく上回るということだ。(先月末の日経新聞の十字路というコラムに出ていた)。やはり成長性が買われているのだろうか。
今後も日本市場という枠に留まらず、成長性のある海外市場に出て行く日本のサービス業が増えてくればいいと思っている。
と言うのも、これまで日本企業は製造業の世界では、機械、時計、造船、鉄鋼、家電、自動車など輸出や現地生産で大成功してきているが、サービスではなかなかうまくいっていないからだ。
ちなみに上海の空港では、良品計画の展開するMUJIも結構な賑わいを見せていた。
この3月に卒業する良品計画の増田さんも、海外ビジネスを積極的にやっているようで、修士論文もそれに関連したテーマだった。
また、娘から頼まれておみやげを買った「優の良品」という店もてっきり日本企業かと思ったら、これは日本のブランドをぱくった中国企業だそうだ。店の名前が優の良品なのにアルファベット表記が"Aji ichiban"とはどういうことなのかと思ったが、こちらも大変な混雑だった。
空港だけでも、搭乗ゲートの外に一つ、中に二つも店を展開しており、スーツケースを通せないほどの混雑ぶりだった。
ブランドに日本語を使うし、パッケージも日本語だらけなのに中国企業で中国製品は変だなと思ったが、日本にも日本企業&日本製品でありながら、英語しか使っていないブランドや製品がたくさんあったことを思いついて、人のことは笑えないと思った次第である。
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ブログにてご紹介有難うございます!
今、本当アジア、中国は熱いですね。日本語の表記のみならず、商品も文化も日本の影響が入っているのが見られます。私もサービスやコンテンツはこれからどんどん日本から進出していくべきだと思います。
異文化にてどう受容されるのか、、、どう企業側からコントロール可能なのか、まだまだ答えは出ませんが興味は尽きません。
しかし、「優の良品」についていえば、言語そのものだけでなく、商品につくいくつかの「間違った」日本語表記が見られます。見方を変えれば、日本の我々のつける英語の説明や商品名なども(間違いがあるかもしれず)同じに海外のお客様から見えているかもしれない、、、と反面教師に感じました。。。
中国の友達の話によれば、中国では平仮名が可愛らしいと人気で、とくに「の」は人気が高いようですよ!
日本人もお洒落なデザインというとアルファベットを使いたがりますからね…似たようなものでしょうか?
masudaさんへ
今後の日本企業の海外進出のひな形になれればいいですね。
期待していますよ。
優の良品はあきらかに無印良品のパクリでしょうが、そこに目くじらを立てても始まらないので、本家はさらに上を行ってください。
さかくら
確かに中国語には漢字はあってもひらがなはないですね。
ひらがなが中国で拡がったらおもしろいですね。日本でアルファベットが氾濫しているように・・・。
熊本出身だけに、味千ラーメンの成長は個人的にも気になります。
自分が熊本にいた時は(だいぶ前のはなしですが。)「味千は大衆の味だけん、だめばい。」なんて話をしてましたが、そんな話しが今となっては。。。
企業努力の賜物なんでしょうね。(もしくは戦略の勝利というべきか。。。)
高い木さんへ
味千の成功は熊本という成長に限界のある市場の企業だったからかも知れませんね。
しかも、中国のローカル企業と組むというのは、そう簡単にできることではありませんよね。