以前と違ってビジネススクールって何?と聞かれることはほとんどなくなった。私の出た慶應ビジネススクールの先生たちは、津田スクールオブビジネスとの区別を聞かれて困ったという話を良くしていました。(すみません、25年も前の話です)
今はどこのビジネススクールを出たのかと聞かれるくらい一般的な言葉になったと思います。逆に言えばビジネスクールが乱立気味で、どこかいいのかは分からないあるいはどうやって選べばいいのか分からないという声の方が多いかも知れません。私はたまたま慶應ビジネススクールを選んで大正解でしたが、実は当時の日本には慶應しかビジネススクールがなく、後は海外に留学するしかなかったので選択肢がなかったのです。
もちろん、何を学びたいのか、あるいは各ビジネススクールの特徴を正確に捉えているならば、それを判断基準にすればいい。たとえば戦略を学びたいので早稲田に行くとか、組織を勉強したいので国立に行くとか言った選び方である。
私は入学前は知識不足でまったく知らなかったのであるが、当時のKBSはマーケティングに圧倒的に強かった。
一方で、そこまでの知識がないとか、あるいは専門性を絞り切れていない場合には教師で選ぶ方法もうあるかも知れない。たとえばこの先生の下で学びたいと思うような教師がいるかどうかである。
この話は企業の経営者から聞かれるコンサルティング会社の選び方にも通じるかも知れない。私は常々企業の方には、コンサルタント会社を選ぶときに会社で選ばず、人で選びなさいと言っている。ビジネススクールも学校で選ばず教師で選ぶのも一つの手であろう。
もちろん、ビジネススクールのブランドや入試の難易度で選ぶのも有力な手段としてはある。なぜならブランド力があるあるいは人気があると言うことは、それだけカリキュラムが充実していたり、先生が粒ぞろいだったり、卒業生が活躍していたりといったことの総合評価であるからだ。ただし、下手をすると今のブランド力は過去の実力のバロメータである可能性もあるので、それはそれで気をつけないといけない。
多少でも皆さんのビジネススクール選びの参考になるのではと思って、先日日経BP社の取材に応じました。その内容が今発売中の日経大学・大学院ガイド、ビジネススクール活用法に私の記事として4ページにわたり載っています。早稲田のビジネススクールや私の教え方・考え方を知りたい方は参考にしてください。もちろんオフィシャルな早稲田大学ビジネススクールの案内も載っています。
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