ブログ

早稲田会議からの提案

先月5月18日に早稲田大学主催で経営者の方に集まって頂き、日本企業の在り方について議論するCEOラウンドテーブル(早稲田会議)を開催した。この件については、以前ブログでも紹介したが、当日議論した内容を世の中に対する提言としてとりまとめ、本日の日本経済新聞紙上で発表した。

20100629ceort
ちなみに左端に髪の毛だけ写っているのが私です。

議長を伊藤忠商事の前会長丹羽宇一郎氏(その後中国大使に就任)にお願いし、私が議事進行を行った。

そうそうたるメンバーばかりのため、議論は白熱し所定の時間では足りないくらいであったが、それを3つの大きな分野にとりまとめて提言の形にしたものが本紙である。

一つは女性や外国人の活用といった人材戦略であり、これには日本の若者へのメッセージを含んでいる。さらには一歩踏み込んで、心ある経営者は、自社の就職活動の時期を4年生の7月以降にすべきであるとまで提案している。

二つ目はこれまでの単品の製品中心ビジネスから、より大きなトータルパッケージやシステムでの国際ビジネスに取り組むべきであり、そのためのプロデュース能力を高めよと言っている。かつ、これまでの企業単体の戦い方から、オールジャパンで戦うべきである、しかし国の力は当てにするなと提言している。

最後は企業の経営者のメンタリティーを変えようという話であり、スピード感や積極的な投資を求め、さらには国際社会で他国や他企業と堂々と渡り合えるタフな人材育成に触れて提言を終えている。

この場を借りて、改めて参加いただいた丹羽さん、岩田さん、浜口さん、數土さん、宮本さん、長谷川さん、木川さんならびに御立さん翁さんに感謝申し上げます。

詳細については是非本日の日本経済新聞6面をご覧ください。

関連記事

  1. 孤高のプロフェッショナル
  2. low-key
  3. WBS説明会
  4. 早稲田大学ビジネススクールの模擬授業「自転車あさひ」
  5. 大隈塾最終回
  6. 内田ゼミ生へ
  7. 論文指導で仕事始め
  8. ETPプログラム

コメント

  1. 日経新聞の第一回早稲田会議、拝見しました。先生もおっしゃられていたように、本当にそうそうたるメンバーですね。
    第一回ということだったので、第二回・三回が見られること楽しみにしてます。

    • 永井文治
    • 2010年 7月 02日

    企画・尽力された「早稲田会議」が日経に大きく載りましたね。おめでとうございます!
    「日本企業の本当の競争相手は海外企業であり、日本の技術で貢献すべき市場は海外だ。これまでのように国内企業間の消耗戦をやっていては、アジア市場も他国企業にさらわれる」と言うのが強く印象に残りました。
    これからの第二回、第三回の提言も楽しみにしています。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RSS 内田和成のビジネスマインド

  • BCGのコンセプト紹介の本を書きました 2016年11月3日
    今年2016年は、BCGが東京に世界で2番目のオフィスを1966年に開設してから...
  • 事業アイデアの発想法 2016年10月28日
    今日はビジネススクールの内田ゼミにBCG時代の同僚で現在事業開発のコンサルタント...
  • 学部7期生 2016年7月8日
    今日の合同ゼミには学部7期の卒業生の中澤君と薬丸さんも顔を出してくれました。明日...
  • ゼミ合宿 2016年7月8日
    今日は内田ゼミのMBA生と学部生の合同ゼミ初日です。例年土日の一泊二日でやるので...
  • 模擬授業のお知らせ 2016年7月6日
    来る7月24日(日)の午後、早稲田大学ビジネススクールでは2017年度の入試説明...
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。