先日機会があって、宮城県南三陸町の佐藤仁町長を訪問しました。ご承知のように南三陸町は今回の大震災で壊滅的な打撃を受けたところです。そうした地域にあって優れたリーダーシップを発揮している佐藤町長に危機のリーダーシップについて話を伺うと同時に、早稲田大学の内田ゼミで行っている東北復興支援プロジェクト(WSJP)で何かお手伝いできないかという思いで時間をいただきました。
ご承知の方も多いと思いますが、佐藤町長は震災当日10mを超える大きな津波に巻き込まれ九死に一生を得て助かった方です。同じ町役場の方が大勢亡くなられています。それにもかかわらず、迅速な対応で町の復興にいち早く取り組んだことで脚光を浴びています。
佐藤町長で一番感心したのが、とにかく意思決定が早いことです。危機においては、通常の意思決定プロセスを採っていたら、とても間に合いません。そのためトップダウンのリーダーシップを発揮して、がんがん話を進めているようです。マスコミの報道などを見ても県や国より早く自分たちで出来ることをやっていくという姿勢が感じられましたし、実際お会いしても行動力のある方だなという印象でした。
既にハードな復興計画は既に出来上がっているそうで、後はそれをいかに実行していくかのソフト面に気を配っていました。そのため町として町民全員と対話していくという話には正直驚きましたが、なるほどなと思いました。
町役場は被害を免れた高台に臨時の建物を建てて運営中。
写真の左端にどこからか送られた来たと思われる三菱自動車の電気自動車が置かれていたのが印象的でした。
以前訪問したときに比べてがれきは撤去されていますが、町には何も残っていません。
南三陸町の一日も早い復興をお祈りしますと言うより、必ず復興すると信じています。
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