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論文作成から学ぶ仕事の進め方

今月の私の履歴書は物理学者の米沢富美子さんだが、当時にこんなアグレッシブな女性がいたんだと読んでいて楽しくなる内容です。

さて、昨日のお題は、「理論を言葉に、フル回転」でしたが、そこに書かれていた論文の書き方が、実は仕事の進め方においても大変参考になると思い紹介します。
とりあえず、該当箇所を引用します。
『大学院時代の指導教授、松原武生先生の口癖を思い出した。全ての勢力と時間を3等分して「テーマ探し」「実際の研究」「論文書き」に配分せよとの教えである。2番目の「実際の研究」が全てだと思い込む傾向があるが、本当は、最も適切なテーマを掘り出す1番目と、成果を確実に発表する3番目も同じくらい重要だとたたき込まれた。』

これは自分長くやってきたコンサルティングでも同様である。最初に問題設定を間違えるといくら良い仕事をしても意味がない。あるいは一所懸命課題を分析して、良い提言を思いついたとしても、それを顧客に納得してもらうためのプロセスがおろそかだと、これももったいないことになる。
ところが、自分も含めてコンサルタント駆け出し時代は良い分析さえすれば仕事をやった気になりがちであり、なぜ分かってくれないのかとそれを人のせいにしてしまう。

この配分方法は、実はレポート作成にも当てはまる。
レポートの価値は実はテーマ設定で大半が決まってしまう。したがって、ここでつまらないテーマやありふれたテーマを選ぶと、いくら良い分析や考察をしても評価は知れていると言うことになりがちである。
さらにせっかくいろいろな材料を集めても、最後時間切れで十分な考察を加えたレポートが書けなくなってしまうケースも数多く見かける。
とりわけ大学生の場合は、
テーマ設定  1
データ収集  8
レポート作成 1
位になってしますケースが多い。
これを
テーマ設定  2
データ収集  5
レポート作成 3
位のバランスでやれると良いのではないかと思う。

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