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古き良きハワイ

今回の休暇でははじめてハワイのカウアイ島に来ている。ハワイはオアフ島はもちろんのこと、マウイ島やハワイ島は何度も訪問しているがカウアイ島は初めてである。来るまでは、どちらかというとシダの洞窟やジュラシックパークのロケ地ということで、緑豊かな自然が売り物の島という印象だったが、実は結構奥が深かった。

一つは自然だけだなく人工のリゾートが結構作られていて、これらはマウイ島やハワイ島に負けないなという印象だ。

Kauai001

上の写真は滞在したポイプリゾートの隣接ゴルフ場でのスナップだが海沿いの景観を生かしたすばらしいコースだった(スコアすばらしいとはほど遠かったが・・・)。しかしこれは他のハワイの島々とあまり変わりがない。

感心したのは別のことだ。一つは島の産業構造の転換である。元々はサトウキビをベースにした精糖産業くらいしか産業がなかったのが、製糖業が不振になるにつれてそれに変わる産業としてコーヒー産業を促進したようだ。これだけなら、ハワイ島という先例があるが、カウアイ島がコーヒー産業へ転換したのはわずか20数年前らしい。しかも今では生産量で本家のハワイ島をしのぐという。これは結構すごいなと思った。ただし、ハワイ島では高品質のコーヒー(代表例がコナコーヒー)を作っているのに対して、こちらは徹底した合理化でオートメーション化されて工業製品としてのコーヒー豆を作っていると言うことで、これハワイ島に対する差別化になっているようだ。
アイルランドの変身と重ね合わせてみてしまった(ちょっと誉めすぎ)。

もう一点は近代的なリゾートとは対照的に古き良き昔の街がそこかしこに残っていることで、島の反対側にドライブしたときにはこうした風景をたくさん見て、心が和んだ。行く機会はなかったが日本人の街などもあるらしい。下の写真はそうした何となく懐かしさを感じた風景の一つである。(オープンカーを運転しているむさ苦しい男はもちろん私である・・・)

Kauai002
Kauai003

しかしこうしたことにノスタルジーを感じて喜んでいるのは我々のようなよそ者だけなのかも知れない。

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コメント

    • 2008年 9月 05日

    本文を読む前に、一番下の写真をみると、アメリカ人ですか、内田先生ですか、わからなくなっちゃいました。しかし、カッコいいですね。
    その写真のまま早稲田大学に帰られ授業をされたらどうでしょうか(笑)。

    • 内田和成
    • 2008年 9月 13日

    崔さんへ
    残念ながら、無精ひげは剃ってしまいました。家族の反対があったものですから・・・。
    と言うことで、上海では元の優男(やさおとこ:意味分かるかな?)に戻っています。

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