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数字か哲学か

一月ほど前の日経新聞の「一目均衡」というコラムにキャピタルという米系投資会社の日本拠点の責任者の話が載っていた。吉野さんというのがその人だが、彼の投資基準は普通の投資ファンドとは違っていて、一つは10年20年という長期視点で投資をすること、そしてもう一つは経営の哲学や価値観を評価に加えているという。

そして、たとえばの例として彼らが推奨する企業として東京エレクトロンを挙げているそうである。理由はもちろん業績や財務体質の良さだが、それに加えて会社設立来の経営の信条を小冊子にして、会社内に浸透させていることを挙げている。会長自身はその小冊子の最後に「失敗を恐れない挑戦者」と自筆で記しているそうだ。

個人的にはこうした、一時的な利益や成長ではなく、より長期なミッションを掲げたり、世間の流れに関係なく自社のスタイルを貫く企業が好きだ。
これが徹底して初めて、なくてはならない企業になることが出来ると信じている。
しかしこれだけ企業を測る尺度がころころ変わる中で、企業の信念を貫くのは本当に大変だと思う。

おまけ
キャピタルの創業者(1931年創業と古い)は、中西部のまじめな価値観を持った企業を好み、ニューヨークの投資銀行のような攻撃的な行動をひどく嫌ったそうだ。

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