話題の書、百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」を読みました。とても面白かったです。小説ですが、実在の人物出光興産の創始者出光佐三さんの伝記小説です。
権力に立ち向かっていくところが、宅急便で運輸省と闘ったヤマト運輸の小倉昌男さんや高杉良さんの「不撓不屈」で知られるTKC創始者の飯塚毅氏が国税庁と闘った話に通ずるものがあって、痛快で面白い。
実は私が中学生の時に出光佐三氏が私の中学に講演に来てくれて、彼が作った世界一のタンカー日章丸をしてくれたのが子供心に印象に残っていて凄い人だなと思いました。
しかし、そのときはタンカーの大きさが世界一と言うことしか覚えていなくて、こんなに凄い人だったのかと改めて感心した次第です(もちろん小説上の出光氏に対してですが、かなりの真実が含まれていると思っています)。一読の価値ありです。
小説自体は、だいぶ前に読んだ北康利「白洲次郎 占領を背負った男」にきわめて近い読後感です。
ただし、百足尚樹さんの小説のレベルとしては、この海賊と呼ばれた男よりは2年ほど前に読んだ「永遠のゼロ」の方が秀逸と思います。どちらも涙なしには読めませんが、永遠のゼロの方がストーリー性に優れていて、最後は本当にぼろぼろと泣きました。
話は第2次世界大戦で亡くなった祖父の足跡を訪ねる話ですが、これがとても素晴らしいストーリーで、最後のどんでん返しにぐっと来ます。
アマゾンのリンクは以下の通りです。
百田尚樹「海賊と呼ばれた男」
百田尚樹「永遠の0」
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「海賊と呼ばれた男」さっそく読んでみます!
高杉良さんの「不撓不屈」も興味があります。
同氏の著書では、ワタミの渡邉美樹氏を
取り上げた「青年社長」を大学生の時に読み、
起業することに惹かれたことを思い出します。
高い目標と志をもった方の、エネルギーは素晴ら
しいですね。
不撓不屈、おもしろいですよ。
権力の怖さとそれを打破するエネルギーにはほとほと感心させられました。ヤマト運輸の小倉昌男さんも同様です。
こちらは日経の私の履歴書でも片鱗がうかがえます。
http://bizacademy.nikkei.co.jp/leader/resume6/article.aspx?id=MMAC0a000025122012