昨日の定義にしたがって、世の中から異業種格闘技の事例を取り上げると、実は先日取り上げたメガバンクとセブン銀行、昨日のCDと音楽配信以外にも山ほどある。追々紹介していくとして、まずは一覧表(といってもその1ですが)を掲げておく。
異業種格闘技の事例(1)
・ 銀行 対 CVS 対 PC 対 携帯
・ CD 対 音楽配信
・ 地上波テレビ 対 PC動画配信 対 携帯電話
・ 携帯電話 対 カメラ・携帯音楽プレーヤー・財布・時計
・ ヤフー 対 楽天 対 グーグル
・ JTB 対 HIS 対 楽天トラベル
・ プロ野球 対 Jリーグ
たとえば、メガバンク(銀行)はCVS以外にもインターネットバンクとも競合している。インターネットバンクの怖いところは、支店を一店も持たないことである。もちろん都心のようにメガバンクの支店がたくさんあるところでは、そちらの方が有利に働くかも知れないが、たとえば地方都市や町村になるとメガバンクの支店のないところの方が圧倒的に多い。そうしたところではインターネット環境あるいは携帯電話があれば、かんたんに利用できるインターネット銀行の方が圧倒的に有利である。さらに、店舗の開いていない時間帯でもどちらかというとインターネット銀行の方が使い勝手がよい。というのも、一般的にメガバンクより手数料が安く、おまけに操作性に優れているからである。
さらに携帯電話もモバイルバンキングに熱心である。当面は、銀行のシステムに対するアクセスとしての役割がメインなために、銀行から見ればチャネルが増えて消費者に対する利便性も高まり、共存共栄できると考えているかも知れない。しかし、本質的には携帯電話会社は銀行のもっている決済機能を代替できるだけの実力があり、今のところは法的な規制で不可能であるが、将来はこの分野での強力な競争相手となろう。まずはショッピングやオークションの小口決済から担っていくことになると思っている。
明日からもいくつか事例を紹介していきたいが、皆様からも「こんな異業種格闘技の事例がある」というのがあったら、是非コメントしていただきたいと思っています。よろしく。
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