ブログ

マドンナのビジネスモデル

先日といっても一ヶ月以上前だが、日経新聞に気になるコラムがあった。地球回覧というコラムでタイトルは「ネットの激流をかわすマドンナ」というものであった。
一言で言えば、ネット配信が増えて儲からなくなったCD販売に見切りを付けて、コンサートツアーで稼ぐビジネスモデルに転換したという話だ。

筆者によれば、マドンナの曲を19曲を聴きたいときにCDで買うならアルバムを数枚買う必要があり、約100ドルするのに対して、ネットによる1曲ごとの購入なら19ドル足らずですむ。これではミュージシャンもレコード会社も儲けが薄い、ところがマドンナのコンサートに1家3名で行って、曲を19曲聴けば500ドルもかかるという。マドンナがCD販売からコンサート中心に軸足を移したのは大成功で、そのために2008年の収入は2億4千万ドル(約240億円)に上るという。たいしたビジネスマンだ。

私がこの記事を読んで感じたのは、昔ながらのビジネスモデルを維持している企業はいつ何時衰退するかわからない。したがって、一見件昔と同じような財やサービスを提供している企業でも、何を稼ぎの中心とし、何をプロモーション(撒き餌)とするかをはっきりさせる必要があるということである。

松任谷由実も同じなのかな?

関連記事

  1. バリューチェーンで見る(3)
  2. バリューチェーンで見る(1)
  3. ウィルスソフトのビジネスモデル
  4. 君はコロプラを知っているか
  5. 恐るべしzillow.com
  6. 異業種格闘技を仕掛けるのは誰か
  7. Wii 対 フィットネスクラブ
  8. 異業種格闘技の事例(1)

コメント

  1. 自分この記事を読んだ時、マドンナは音楽配信というものをコンサートに導くための販促ツールとして考えているのかなと思いました。
    コンサートでは音楽もやるけど、そこは一流の演出家でしょうから、ファンにとっては全く違った楽しみがある。その呼び水としての音楽配信は、消費者の手の届きやすいベストの方法なのかも知れません。
    最近は、YouTubeなどで音楽プロモーションを配信するアーティストもいますね。
    思わずこの記事を切り抜いてしまった一人です。

  2. [ヌキガキ]マドンナの収益モデル転換

    内田和成さんのブログからおもしろいと思った記事。 3月11日の日経新聞のコラム「地球回覧」について触れています。 一言で言えば、ネット配信が増えて儲からなくなったCD販売に見切りを付けて、コンサートツアーで稼ぐビジネスモデルに転換したという話だ。 筆者によれば、…

    • 内田和成
    • 2009年 4月 28日

    foxtrotさんへ
    この記事を切り抜くとは気が合いますね。
    今は戦略ものと思考ものの本を書いていますが、時間があればビジネスモデルの本も書きたいと思っています。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RSS 内田和成のビジネスマインド

  • SPA IN LIFE 2017年2月13日
    BCG時代の後輩の梶川さんが、素敵な本を出しました。 「SPA IN LIFE」...
  • BCGのコンセプト紹介の本を書きました 2016年11月3日
    今年2016年は、BCGが東京に世界で2番目のオフィスを1966年に開設してから...
  • 事業アイデアの発想法 2016年10月28日
    今日はビジネススクールの内田ゼミにBCG時代の同僚で現在事業開発のコンサルタント...
  • 学部7期生 2016年7月8日
    今日の合同ゼミには学部7期の卒業生の中澤君と薬丸さんも顔を出してくれました。 明...
  • ゼミ合宿 2016年7月8日
    今日は内田ゼミのMBA生と学部生の合同ゼミ初日です。 例年土日の一泊二日でやるの...
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。