デジカメ業界の第4弾は、携帯カメラの登場である。
携帯カメラで一番変わったのは、写真をメールで送るのが主目的になったということであろう。従来の写真はまず自分で現像し、保存し、閲覧するのが目的で、他人へは焼き増しという形で追加的にあげるというのが普通であった。しかし写メールという言葉に代表されるように、当初の携帯カメラは写した写真を他人へ送るのが主たる目的であった。したがって、いったん送信した写真は保存されないか、されたとしてもやがて削除されるのが普通である。
こうなるととても写真とカメラとか呼べるものではないし、実際解像度も普通のデジカメの1/10程度でとてもプリントアウトに耐えるものではなかった。
しかし、これも技術革新が進むにつれて、解像度が普通のデジカメに近い数百万画素のものやオートフォーカスのできのよいものも現れて、もう少しで普通のデジカメに遜色ないところに行きそうである。ストロボが装備され、2-3倍のズームレンズが着けば通常使用のデジカメとしては申し分ないであろう。
そうなると、携帯カメラとデジカメを2台別々に持ち歩く人はいなくなってしまうかもしれない。そうなったときに携帯電話を製造していない、キヤノン、ニコン、富士フイルムなどはどうするのだろうか。デジカメの世界に地殻変動が起きるのであろうか、それともデジカメと携帯カメラは、普通のカメラと使い捨てカメラがそうであったように、仲良く棲み分けるのであろうか。興味津々である。
今回でとりあえず、バリューチェーンで異業種格闘技を見るアプローチはおしまいにしますが、皆さんも是非自分の業界でバリューチェーンを書いてみてください。
そして、どんなものを書いたか教えてください。よろしくお願いします。
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