ちょっと英単語の意味が分からないとか、日本語を英語に訳したいとか思ったときにとても重宝しているパソコン上の辞書がある。自宅のPC、大学のPC、オフィスのPC、携帯用のPCなどすべてのPCにインストールしてある。
英辞郎(えいじろう)という名の辞書だ。現役の翻訳家や通訳の人たちがこれまでコツコツと貯め込んできた英和・和英辞書である。正確に言うと英辞郎は単なる辞書データベースで、これを辞書として使うにはPDIC(ピーディク)と呼ぶソフトが別に必要になる。
何が優れているかと言って、まず早くて簡単である。全部のスペルを入れなくても頭から文字を入れていくとどんどん該当する単語が出てくる。インクリメンタルサーという手法で、スペルを全部覚えていなくても大丈夫である。また、日本語も適当に漢字を入れればこれもどんどん該当する言葉とその英語訳が出てくる。ちなみに英和と和英が同じPDICで使えるので、両者を切り替える必要がなく一つのウィンドウに英語でも日本でも好きな方を入れられるのも便利である。
次にとにかく語数が多い。最新バージョンでは英語の項目だけで150万項目もある。普通の辞書の10倍くらいはありそうだ。また、日々増殖している。7-8年前に私が使い出した頃は数十万しかなかったのが倍以上になっている。したがって、新しい単語もどんどん収録されている。完成することはなく、常に進化し続けるそうである。
ただし、出版社の辞書と違って、単語の訳に重要度とか頻出度とか言った目安は全くない。また、文脈に応じてどう使い分けるのかの説明も一切ない。どれが自分の訳にふさわしいかはすべて自分で判断する必要がある。したがって、英語に全く自信がない人には向かない。ちょっと単語を思い出したいとか、他に気の利いた表現はないかといった使い方に最適である。まあ、英語で飯を食っている人たちが作っているので、当然といえば当然かもしれない。
私は最新版は出版されている本の形で購入したが、オンラインでダウンロードも可能である。
インターネットからのダウンロードを希望する方は、以下のサイトを参照してみるとよいでしょう。
http://www.eijiro.jp/e/index.htm
Web版の英辞郎はALC社のサイトから無料で利用できるので、まずこちらで試してみるのもよいかもしれません。以下のサイトにある「英辞郎 on the Web」というウィンドウに英語でも日本語でも好きな単語を入れてみてください。
http://www.alc.co.jp/
ただし、PCにインストールするものと比べると、インクリメンタルサーチができないなど機能面ではやや劣ります。しかし、自分のPCにインストールしなくても、インターネット環境さえあればどこでも使える分、簡単・便利です。
まあ、この辞書も百聞は一見にしかずで、自分で実際に使ってみるとその便利さがよく分かると思います。既に使っている方がいたら、是非コメントお願いします。
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英辞郎はいいですよね。私も初期段階から重宝して使っています。
英辞郎のコンセプトは開発当時としては非常に斬新で、今ではネットの世界で主流を占めているCGM"Consumer Generated Media"の元祖と言えます。Encyclopedia BritannicaよりもWikipediaが充実しているように、英辞郎も市販の辞書より圧倒的に情報量が多いのは内田先生のお言葉通りです。
実は英辞郎の原作者と友達なのですが、評判良いよーと彼に伝えておきますね。
k626さんへ
そうですか、作者がお知り合いとは・・・。
私は、仕事柄簡単な英文レターを作成することが多かったのですが、このPDIC&英辞郎にe-mailソフトのスペルチェッカーの二つには本当に助けられました。