つい先日IMAという経営者の会で、岡部友彦さんという若手建築家(20代)の話を聞きました。横浜に古くからあるドヤ街の寿町を、若者や旅行者が訪れる街にしようという活動の話です。キャッチフレーズの「寿町をドヤからヤドへ」は寿町をドヤ街から旅行者泊まれる宿(ヤド)の街に変えようというプロジェクトの名前です。
横浜にも東京の山谷や大阪の釜ヶ崎に似たドヤ街があるとは勉強不足で知らなかったのですが、そのドヤ街を寿町と呼ぶのだそうだが、そこが不景気のために空き室が目立ち、このまま行くとさらに高齢化が進むか空き室が増えることになってしまうそうである。そうなるとますます街に活気がなくなるので、そこに全国から旅行者を呼んだり、外人観光客が泊まれる街にしようという運動をやっている一人が岡部さんなのです。
単なる福祉とか、慈善事業という観点ではなく、建築家としてのバックグラウンドを生かして、街作りという視点で取り組んでいるのがユニークです。具体的には空室の多い簡易宿泊施設をホテルとして活用する(ヨコハマホステルビレッジ)とか、街の中に縁台を置いて居住者のコミュニケーションの場を作ったりしている。
ホステル事業が採算に乗らないとか、資金が不足しているとかまだまだ課題は多いようですが、NPO活動の新しいスタイルとして注目に値する思います。
岡部さんはまだ29歳と若いのですがとてもしっかりした考えでやっており、是非頑張ってもらいたいと思うと同時に、日本の若者もまだまだ捨てたものではないなと思いましたので、このブログで紹介した次第です。
岡部さんの活動については以下のサイトが、動画入りで詳しく紹介をしています。
http://www.weloveyokohama.com/hamatv/yokohamajin/yj012.php
興味がある方は是非、ご覧ください。
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