今週から早稲田大学の春学期の講義がスタートした。夜間のビジネススクール(プロフェッショナルコース:MBA)では「リーダーシップ」の科目を担当している。企業経営者に来てもらってリーダーシップについて語ってもらってディスカッションをするという講義である。社会人学生にはもちろん学問・知識も大事であるが、最先端で活躍する生身の経営者の話を聞くこともまた刺激になると思って始めた講義である。そのトップバッターに私の尊敬する経営者の中田宏横浜市長に来てもらって、社会人学生80名あまりに講義をしてもらった。
なぜ政治家と書かずに経営者と書いたかと言えば、彼は経営破綻していた大企業横浜市のトップに就任して、その再建に日々奮闘しているからである。彼の経営哲学(もちろん正しくは政治哲学)を聞いていると、下手な経営者よりよほど経営者らしい。
中田宏さんは政治家としてももちろん優秀であるが、個人的には政治家にしておくのがもったいない、経営者にしたら相当な企業の経営者になれるだろうなと思う。もちろん、国家的には一企業の経営者というよりは、地域や国のトップとして活躍してもらった方が意味があるのだろうが、ほんとに政治家にしておくのがもったいない男である。
いつもながらの迫力ある話に、学生もシーンとして聞き耳を立てていた。
聴講していた日産に勤めている学生がカルロス・ゴーンのやり方とそっくりであると感心していた。
中田さん、どうもありがとうございました。
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非常にエキサイティングな90分でした。貴重な機会をありがとうございました。今後の講師の方も魅力的な方ばかりで今から楽しみにしています。
本題である「リーダーシップ」についての感想は、レポートで提出させていただきますが、私が非常に勉強になったのは、中田さんの「自分の見せ方」の上手さです。それが「生来」のものなのか「後天的」なものなのか、はたまた「戦略的」なものなのかは定かではありませんが、いずれにせよ、どのように「自分を見せる」かということを意識することは、政治家に限らずビジネスマンにとっても重要なことではないでしょうか。
名無しさんへ
中田さんの講演、気に入ってもらって良かったです。一流と呼ばれる人たちは畑が違っても、なるほどねと思わせるものを持っていると思います。将棋の羽生善治も、たぶん良い経営者になれるのではないかと思っています。
人間を磨いたとして、その後に来るのは自分でどうリーダーシップを発揮するかです。それには柔らかなリーダーシップで書いたようなリーダーもいれば、中田市長のようなタレント性にあふれたリーダーもいると思います。是非自分にあったリーダーシップスタイルを確立してください。必ずしもショーマンシップだけがリーダーのスタイルとは思っていません。
大変参考になる話であり、共感できる話でもありました。ブログの読者の方々には申し訳ありませんが、詳しい内容は、我々の独占にさせていただきます。
会社を立て直すときは、正攻法で、順法主義で業務を作り直せば、かなりなところ改善されます。地方自治体にも洞も同じようなところが感じられました。わが社もどん底の赤字から、なんとか黒字化し、現在、利益を出し続けております。
しかし、まともな商売が(行政はサービスとおもいますが)できるようになってから、どの様に次に伸ばすかが難しいです。日々、苦しんでいます。
次は中田市長から、飛躍の成功談を聞きたいです。いや、その前に私が人に語れるようになりたいものですが。
今週も期待しています。
waskazさんへ
コメントありがとう。中田さんの話が参考になったので良かったと思いますが、特に印象に残ったところは、是非コメントをアップしてください。他の読者の参考になると思います。
私が一番参考になったのは民間企業で使える手法はほとんど自治体でも通用するという驚きです。逆に言えば、人が切れないから我が社ではこういう施策は取れないみたいな話は単なる言い訳に過ぎないことがよく分かりました。