HANDSとは私が理事としてお手伝いしているNPOの名前である。
主に発展途上国の母子衛生の向上を目指した活動を行っている。
衛生状態が良くない国々・地域では生まれてくる子供だけでなく母親の死亡率も高い。そのため、そうした地域の保健所的ネットワークを整備することや啓蒙活動を通じて母子衛生に貢献しようというのが理念のNPOである。大阪大学の教授である中村安秀先生が代表をしている。
モットーは「保健医療の仕組み作りと人作りを通して国際協力に取り組むNPOです」とある。要するに、単にお金を出すとか、ハードウエア(建物、機会・設備)を提供したり、人材を送るのではなく、地域の住民が自分たちでそうした活動が出来るようになるまでの自立を支援するという地道な活動である。
これまでにアフガニスタン、ブラジル、ケニアといった地域で活動をしてきている。決して安全な場所とは言えないのに、女性のメンバーが多い。すばらしいことであり、女性のパワーを実感している。
実は、私自身がNPO活動を支援するようになるまで、NPOのなんたるかを知らずに生きてきた。というのも経営コンサルタントという、企業の収益活動を支援する企業に属しており、非営利活動とは関係ないと思っていたためである。
ところが、HANSの姉妹(というより親に近いが)組織であるアメリカのMSH(Management Sciences for Health)というNPO団体の活動を知って愕然としたことがお手伝いを始める一つのきっかけとなった。とにかくプロフェッショナル意識が高い。
それまでNPOといえば、草の根で手弁当でやっていて、とても企業とは比較にならない組織活動レベルと勝手に誤解していた。ところがMSHは営利組織のプロフェッショナル企業やバテル研究所などとコンペになって勝つこともあるくらい質の高い仕事をやっているし、給料も民間企業並みに払っているという。正直大変驚いたと同時に自分の不明を恥じた次第である。
正直、たいした貢献は出来ていないが彼女たちの心意気に応えられればと思ってお手伝いしている。
興味を持たれた方は、是非ホームページをのぞいてみてください。
http://www.hands.or.jp/
また会員や寄付も募集中であるので、関心のある方は是非お問い合わせください。
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