昨日の続きで異業種格闘技を見る視点、その2である。
4つ目の視点が「選択」である。今まで同じ機能を果たす製品やサービスが増えてくることによって、消費者から見れば選択肢が広がるという話である。たとえば、従来は焼き付けてアルバムに貼るしかなかった鑑賞方法・保存方法が、パソコン上で見るという使い方、テレビで楽しむという使い方、ウェブ上に保存しておいてみんなで見るという使い方など、いろいろな方法が出てきている。これによって既存のアルバムメーカーは需要が減ってしまう。
最後の視点が「追加」である。カメラの例では、携帯カメラの登場によって、写真を自分が楽しむために、あるいは記録に残すために使うのではなく、他人へ送るだけという使い方が出てきている。具体的には写メールに代表される使い方で、多くの場合は自分のカメラからもいずれは消してしまって後には残らない。
ここでは、カメラ業界を例にして説明をしたが、皆様も自分の業界あるいは、興味のある業界でこうしたバリューチェーンを書いて、何が起きているか、あるいは今後何が起きるかを予測してみるとおもしろいと思う。
最後に、上に示したバリューチェーンのエノオリジナルのパワーポイントファイルをアップしておく。ダウンロードして、スライドショーで見てもらうと、もっと分かりやすいのではないかと思う。
「VCpattern.ppt」をダウンロード
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