再来週の火曜日(2/26)に日本マーケティング協会主催でアジア・マーケティング経営者会議が開催される。その一環として、当日、日本企業のアジアにおけるマーケティングの現状と課題についてのパネルディスカッションが開催され、私がモデレータを務めることになっている。
タイトルは「21世紀型エクセレント・カンパニー:アジア・マーケティング成功の条件」と銘打っている。パネリストの皆さんは、味の素の長町常務、キヤノンの中国アジア・マーケティング・グループ社長の小澤氏、資生堂の中国事業部長の高森氏と豪華な顔ぶれだ。
このパネルでは、パネリストの皆さんがそれぞれの企業での成功事例や苦労話を紹介していただけるのではと楽しみにしている。
一方で、私が個人的にもっとも聞いてみたいのは、アジアにおける事業やマーケティングの成功というものが計画通りもたらされたのか、あるいはいくつかの偶然が重なったり、予期せぬ出来事を乗り越えてもたらされたのかについてである。
以前、このブログで偶然と必然という本を取り上げたことがあったが、最近ますます、企業の成功というのは必ずしも理路整然と計画を立て、プラン通り実行するから成功するのではなく、どこかに予想外のことが起き、それをうまく克服したり、逆手に取ることで成功することの方が多いのではないかと感じているからだ。
パネルに興味のある方は、以下のPDFファイルをご覧になるか、
「jma.pdf」をダウンロード
日本マーケティング協会のHPで詳細をご覧ください。但し、参加費が高いのが玉に瑕です。
http://www.jma-jp.org/JMAhome/open/OPEN.htm
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久しぶりにコメント書かせていただきます
>最近ますます、企業の成功というのは必ずしも理路整然と計画を立て、プラン通り実行するから成功するのではなく、どこかに予想外のことが起き、それをうまく克服したり、逆手に取ることで成功することの方が多いのではないかと感じている
拝読しながら、「ビジョナリーカンパニー」でも同じようなことが書かれていたのを思い出しました。
どこの会社でも計画通りにいかず、予想外の出来事が起こると思います。その際に命運を左右するのは、どれだけいい知恵を出して対処できるかにかかっていると思います。
そんな知恵を出すためには、知恵を出せる「人材」がどれだけいるか、出てきた知恵を活かす環境が存在しているか、そもそも普段から知恵を出しあう企業カルチャーでが育っているのか、、、、、そう考えていくと「偶然」というよりは「必然」という気がしているのですが、どうなんでしょうか?
個人的には、私自身が「知恵を出す人材」になるためにも、前日の2/14の日記にある「・・・どうしたら優れたものの見方が出来るかのハウツー本・・・」を期待せずにはいられません。
早期出版を是非ともお願いします。
名無しさんへ
オーナー企業で成功しているところの、創業者社長に話を聞くことが多いのですが、やはり、最低一つはエッーと驚くような話があります。
時にはリスクを全く考えずにやってしまった無茶とか、あるいは想定外のピンチとか、そんな話が多いのですが、そこを乗り切れたかどうかは戦略やロジックというより、運や勘のような気がします。