今月の嶋口研究会のゲストスピーカーは無印良品で知られる会社良品計画の社長を務める金井政明社長だった。創業当時から携わっていたと言うだけあって、無印良品に対する思い入れやこだわりの強さがびしびし伝わってくる講演だった。
日用品は価格優先である。そうだとすれば、本当に良いものかどうかはお客様の判断にゆだねた方が良い。あるいは使い方すらお客さまにまかせるべきである。したがって、無印良品というネーミングは、なるべく自らの個性を消して、判断をお客さんにゆだねるのが一番良いと言うことから来ているそうだ。
あるいはお店では買ってもらうために商品のパッケージは目立った方がよいが、家に帰ってくれば目立たない方がよいものも多いそうだ。たとえばティッシュペーパーがそうだと言われて、なるほどねと思った。
また、新しいデザインとは観察から生まれるというのは同感だ。
無印良品のベッドの背もたれは少し角度がついている。ベッドに座って本を読むときに、背もたれがいすのように少し傾いていた方が快適だからだそうだ。そういわれれば、市販されているベッドの背もたれというのはすべて直角だな。元々、壁に押しつけて収まりのの良いことを狙いにしているせいかも知れない。
無印良品の理由(わけ)というしゃれた小冊子を出していて、その中でそれぞれの商品のこだわりやポイントを解説している。
Vol.01の17番の商品「落ちワタふきん」は内田ゼミ生の増田さんが商品開発を担当したそうだ。糸を作る工程で取り除かれた落ちワタを活用した商品だそうで、いかにも環境に優しそうな感じがしました。
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私は、金井社長が、ブタペストの国王の話を例にして、「リーダー役目は、すべてのメンバーが、夢や目標を持って、それをやり遂げ、そして達成感を味わえるようにしてあげることだ」というような話をされましたが、この話がとても印象的でした。
Nishidaさんへ
私もリーダーの大事な役割に、組織の構成員に夢を与えるというのがあると思います。
一代で数千億円の大企業を創った経営者は、皆さんこれが上手です。
ちなみにブタペストではなくブータンですが、ブータンの国王は、GNH(gross national hapiness)というコンセプトを対外的に打ち出し国民にもそうあって欲しいという形で民主化への道を歩もうとしているようです。
私もブータンに行きましたが、何が人の幸せか、モノが溢れている物質的充足と、精神的な充足との挟間を考えさせられました。
金井社長は、社内でも夢を、そしてこの前の講演の時のような熱い思いを伝えようとされています。どう、社員皆が、夢を共有し実現するか、色々と難題も多いと思いますが、グローバルな無印良品になるべく世界中のスタッフと夢を共有できたら良いなと思いました。
増田さんへ
ブータンのGNHの話は追2-3日前にもテレビで取り上げられてましたね。
こういう時代だからこそ、多くの人の共感を呼ぶのでしょうね。