ブログ

キッザニア

今週のカンブリア宮殿のゲストはキッザニア社長の住谷氏だった。キッザニアは知っている人も多いと思うが、東京の豊洲にある児童向けの職業体験のできるテーマパークだ。開園以来、既に2年程度立つが未だに行列が出来るというか、予約がなかなか取れないらしい。テレビでは年間来場者数が90万人を超えると言っていたが、とてつもなく多い人数だ。知り合いの子もまだ幼稚園前だが、とても気に入って何度も言っていると言っていたので、リピーターが多いというのは本当だろう。

さて、本題である。テレビの中で村上龍氏がおもしろいことを言っていた。子供に限らず、人間というものは教育や学習と思って学んだことは脳の浅い部分にしか入らないのでなかなか覚えられない。それに対して、遊びを通じて学んだことは脳の深いところに入っていくので良く記憶に残るし、学習できるという。
直感的によくわかる。私の場合は好きなクルマのことだと、車種をすぐ覚えることが出来るのだが、あまり興味がない植物のことや鳥などはいくら聞いても見てもほとんど覚えることが出来ない。仕事でも一緒だと思う。好きならいくらでも覚えられるが、興味がない分野だと、相当努力しないと覚えることが出来ない。
ということは逆説的に言えば、仕事も遊びだと思えるようになればいくらでも深く学習できると言うことだ。私の場合はコンサルタントがそれに当たる。教員の方はまだ仕事感覚なので、まだまだintentionalな努力が必要だ。

ちなみに私は興味があるものは何でも体験したがるのだが、これはさすがに難しい。自分の子供を連れて行こうと思っても、既に全員成人しているのでこれも無理だ。
残念!

関連記事

  1. 味のプロフェッショナル
  2. 周波を拾う
  3. 服箱のビジネスモデル
  4. ウチダザリガニ
  5. 引き出しの中身
  6. 似て非なるもの
  7. 人は余っている?
  8. 女性誌の付録

コメント

    • 名無し
    • 2008年 9月 12日

    久し振りにコメントさせていただきます。
    キッザニアが、
    アメリカではなくメキシコ発祥という点が興味深いです。
    また、現在キッザニアが展開しているのは、メキシコ、日本、インドネシア、韓国、ポルトガルの5カ国で、ポルトガル以外はモンゴロイド系の地域。。。。
    また、ポルトガルも人種的にはメキシコと関係深く、しかも日本との関係も深い・・・
    奇妙な符号を感じるのは私だけでしょうか?
    P.S.先生さえよろしければ、うちの娘(5歳)を
    お貸しいたしますが・・・

    • 内田和成
    • 2008年 9月 14日

    名無しさんへ
    キッザニアは、メキシコ以外ではアジアが多いのですか?知らなかったけれど、何か関係があるのでしょうね。
    日本でも昔は電車ごっこやおままごとなど、お店や生活のまねごとをして遊びましたが、最近の子供はやらないのでしょうね。そうしたことがキッザニアのブームと関係があるのかも知れません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RSS 内田和成のビジネスマインド

  • BCGのコンセプト紹介の本を書きました 2016年11月3日
    今年2016年は、BCGが東京に世界で2番目のオフィスを1966年に開設してから...
  • 事業アイデアの発想法 2016年10月28日
    今日はビジネススクールの内田ゼミにBCG時代の同僚で現在事業開発のコンサルタント...
  • 学部7期生 2016年7月8日
    今日の合同ゼミには学部7期の卒業生の中澤君と薬丸さんも顔を出してくれました。明日...
  • ゼミ合宿 2016年7月8日
    今日は内田ゼミのMBA生と学部生の合同ゼミ初日です。例年土日の一泊二日でやるので...
  • 模擬授業のお知らせ 2016年7月6日
    来る7月24日(日)の午後、早稲田大学ビジネススクールでは2017年度の入試説明...
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。