前回も取り上げた今月の私の履歴書の野依先生を読んでいると、彼の人を育てる努力と意欲には素晴らしいものがあると感じる。
17日の回は、海外の研究者との交流に触れたものであるが、その中にこう書いてある。
「海外で多くの立派なレストランに招かれたが、特に記憶に残るものは少ない。一方で、自宅に招かれたことは鮮明に覚えている。拙宅を訪れた友人たちも同じことを言う。」
-中略-「日本の研究者は『家が狭いから』と言うが、それは違う。貧しかったころに比べ、豊かな時代の人々の『心が狭くなった』からである。85年、まだ冷戦のさなか、経済的困難にあったハンガリー・ブダペストの研究所を訪ねた。若い研究員が私の仕事に共感してくれ、自宅での夕食を申し入れた。翌日、彼の奥さんは仕事を早退して手料理を作り、精一杯もてなしてくれた。狭いアパートをカーテンで仕切っての三人での晩餐を今でも忘れることは出来ない。」
涙が出る話だ。自戒の言葉にしよう。
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私も同感です。 あの一行で、目頭が熱くなりました。
私と同じように感動した人がいてくれてうれしいです。
人の心を動かすのは、やはり人の心/思いだけなんだと実感しました。其のとき、野依さんの心が感動で満たされた瞬間が目に浮かびます。
コンサルタントとして、ロジックは必要条件ですが、最後に、人や組織を本当に動かすリーダーになるには、こちらの心/思い/熱意みたいなものが圧倒的に重要だと思います。それができる人間になりたいものです。
武田さんへ
ブログへのコメントありがとう。
最近話す機会がないけれど、先日朝日新聞で見つけてうれしくなりました。
和成さん、お久しぶりです。
ブログは定期的に拝読しております。和成さんらしい一風変わった視点かつ正直すぎるコメントで苦笑いしつつも、いろいろ学ばせてもらっています。
名前だけでわかっていただけるかな?と思いながら書き込みましたが、覚えていて下さり光栄です。来年2月から中国オフィスに異動になりますので、その前にぜひ一度お時間を頂いて、いろいろな視点でインプットを頂ければと考えております。課題意識をクリアに言語化した後に、お時間を頂くようお願いしたいと思います。よろしくお願い致します。