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時代の風を読む

昨日の嶋口研究会の講師はキッザニアを経営するキッズシティジャパンの住谷栄之資社長でした。以前にもテレビのカンブリア宮殿のゲストだったときにこのブログで紹介したり、雑誌の記事を読んだりして、キッザニアについてはそれなりに知っているつもりだったが生で話を聞くと、学びがたくさんあった。
詳しくは紹介できないが、さわりをいくつか。

キッザニアはオリジナルはアメリカではなくメキシコであるが、そのメキシコのキッザニアに来る子供たちと東京のキッザニアに来る子供たちを観察していると大きな違いがあるという。メキシコの子供たちは、最初に手持ちのお金(きっぞと言うキッザニアでしか使えない貨幣)を使って、それがなくなってしまってから働くそうである。一方で日本の子供たちは手元に多少のお金があっても、まず働いてお金を貯めてから使うそうである。遊んでから働くか、働いてから遊ぶか、まさに国民性の違いが誰も教えないのに現れているという。おもしろい。

また、キッザニアは来園客の6割が2回以上来ているリピーターだそうだが、彼らがまたやってくる理由はおもしろいからではなく、悔しいから来るそうだ。一回やってみた仕事・作業がうまくできなかった、周りを見たらうまくやっていた。もっとうまくできるはずだという気持ちが、また期待と思わせるそうだ。子供たちの向上心は素晴らしいな。

住谷氏の講演の中に「時代の風を読む」という話があった。キッザニアの話を友人から初めて聞いたときに、「これはおもしろうそうだ」彼の耳に引っ掛かったそうである。これは理屈ではなく、何となく感じることだそうだ。

住谷氏は、過去にもアメリカではやっている数多くのレストランを日本に持ってきて成功させている。たとえば、トニーローマ、ハードロックカフェ、スパーゴなどである。こうした話に加えて五感の重要性を訴えていたが、彼の鋭い勘は、私がスパークする思考で言うところの、ある現象が自分の問題意識に引っ掛かって化学反応を起こすのに近いのかも知れないと感じた。

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コメント

    • 今出M21星雲
    • 2008年 11月 30日

     峠の豚の話ではありませんが、自戒を込めて「スパークする思考」を読み直しているところです。
     さて、大人である日本人は集団になるとお金をためずに使う癖があり、国、地方は多大な借金を抱えている。子どものをお金の使い方を見習わせたいですね。
     ちなみに公立病院の赤字経営に関連して「公立病院ガイドライン」が出てからは、その系のコンサルタントに発注が殺到し、バブル状態であるそうです。お金の使い方おかしいですよね。
    来月くらいは、嶋口研究会に参加できればなあと思っています。

    • 内田和成
    • 2008年 12月 07日

    今出M21星雲
    確か肉にレベルとなると、金を貯めるより使うのに熱心ですね。一方で個人はせっせと金を貯めている。
    人間、自分の金だと大事にするが、人の金だと平気で使ってしまうと言うことなのかとも思います。
    嶋口研究会、いつでもおいでください。来月は私がしゃべります。

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