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マイクロソフトはなぜグーグルを恐れるのか(中)

ではなぜ、Docs&Spreadsheetsがマイクロソフトにとって脅威であるかというと、まずこのソフトの使用料は他のすべてのGoogleのソフトと同じく無料である。これによって、マイクロソフトの儲けの源泉であるオフィスの売上がなくなってしまう可能性がある。まさに異業種格闘技である。それでは、Googleは何で稼ぐのかと言えば、将来は分からないが今のところは広告モデル一本で行こうとしている。いずれにしても、Docs&Spreadsheetsは、それを使うのを目当てにたくさんの人がGoogleを訪れてくることを狙った、いわば撒き餌なのである。同じソフトを提供しながら、片方は有料で片方は無料というのは戦いにくいのは言うまでもない。
次にこれがたぶんマイクロソフトの最も恐れていることであるが、パソコンのソフトやデータを自分のパソコン上に置かずにインターネット上に置く動きが加速されてしまう可能性が高い。そうなると、パソコン用のアプリケーションソフトはすべて不要になり、ブラウザソフトさえあれば仕事が出来てしまうと言うことになる。さらに突っ込んで言えば、OSは何でも良くなってしまい、Windowsでなくとも、Linuxでも、MacOSでも、もっと簡単なものでもかまわないということになる。大事なのはインターネットにアクセスできるブラウザだけで良い。
これはマイクロソフトから見れば、アプリケーションソフトが売れなくなるだけでなく、OSのウィンドウズも必ずしも必要でなくなると言う由々しき事態なのである。ところが、さらにマイクロソフトにとって困ったことにユーザー企業に取ってはこうなった方が、セキュリティ上はきわめて安全度が高くなるのである。というのは、PC上にデータが残っているから、パソコン盗難時やファイル交換ソフトを通じてデータが漏洩してしまうのであって、パソコン上に一切のデータを置かなければデータ漏洩の可能性は限りなく少ないと言うことになる。もちろん話はそんなに単純ではないが、敢えて単純化すればこういうことになる。(明日に続く)

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コメント

  1. 途中でなのでどのように展開するのかわかりませんが、
    私はGoogleのサービスを多く使っています。Gmail、 Picasa 、翻訳 、デスクトップ検索 などなど、全部無料。
    携帯では無料の乗り換え案内。知り合いも有料のサービスからこれに替えている。
    企業としてはアドワーズ広告。  今まで広告を出すことが出来なかった企業や個人がたくさん出している。ちりも積もれば・・・で相当手ごわそう。
    私のビジネスでもGoogleには脅威を感じます。
    花田

    • 内田和成
    • 2007年 1月 16日

    花田さんへ
    いつもコメントありがとうございます。
    確かに中小企業向けの検索連動型広告というのは、花田さんの会社にとっても脅威なのでしょうね。
    しかし、もっと付加価値の高い仕事をされているから大丈夫でしょう。
    グーグルについては、いろいろな方がいろいろな視点で語っていますので、私の方は敢えてGoogle Docs&Spreadsheets に絞って、話を展開してみました。もちろんマイクロソフトとの競争をグーグルアドワーズとアドセンスに従って語ることも可能だと思います。
    私はどちらが勝つかと言うより、ビジネスモデルがどこへ落ち着くのかに大変興味があります。

    • smile&happy
    • 2007年 1月 28日

     ミクシーで花田さんが紹介されてましたので「仮説思考」を読ませていただきました。直感力、勘を養うよう心がけて行きます。
     マイクロソフトについては、独占に近い寡占状態でそれが当たり前という風に捉えていましたが、普及し過ぎてしまい今までの戦略は通用しなくなって来ると思います。リナックスとか無料のソフトに向かうのでは。特に政府が使用するようになれば拍車がかかります。インドのソフト会社も脅威になります。

    • 内田和成
    • 2007年 1月 29日

    smile&happyさんへ
    コメントありがとうございます。
    マイクロソフトは、携帯電話がPCに取って代わることを恐れて、携帯電話の世界にWindows(OS)と同じビジネスモデルと持ち込めないかといろいろ頑張っています。要するに携帯電話会社や携帯の端末メーカーの代わりにOSメーカーが主導権を握れないかと、画策中です。どうなるか目を離せません。
    花田さんにはとてもお世話になっています。

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