今日から日経産業新聞でビジネススクールを取り上げた連載記事が始まった。栄えある第1回が早稲田大学ビジネススクールだ。その中でも夜間のMBAを取り上げてくれている。本当にありがたい話だ。
詳細については、記事を読んでもらうとして、こうした記事が載ること自体が若い人の間にビジネススクール特にMBA取得に関心が深いことの証であろう。記事中にも書かれているが2年間での学費290万円は決して安くない金額だろう。したがって、通っている学生も真剣だ。先生もうかうかしていられないという好循環を生む。これが授業の質を上げている。
こうした記事を読んで、来年も私をたじろがせるような学生が来て欲しいものだ。
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初めまして。私は国内外の金融機関で投資銀行業務に約20年間従事してきましたが、戦略コンサルタントに転進することを目的に夜間MBAを検討しWBSの戦略モジュールを目指していました。しかし、WBSは競争率が高く合格するかどうかわからなかったので、戦略分野に重点を置いた中央大学ビジネススクールにこの春入学しました。ところが、転職には全く協力的ではなく戦略コンサルタント関係のコネクションも無いので、WBSやKITへの転校を検討しています。勿論転職できるかどうかはその人の能力次第ですが、そもそも機会すら与えられないとどうしようもありません。WBSの場合、戦略コンサルティング会社への転職の機会は与えられるのでしょうか?私はMBAは転職の有力な機会の一つと考えているのですが、日本では必ずしも協力的ではないので、少し失望気味です。しかし、戦略コンサルタントへの転進の機会が与えられそうなBSがあれば是非再挑戦したいと考えています。
戦略コンサル志望さんへ
コメントありがとうございます。
ビジネススクールの就職・転職支援ですが、日本の場合はどこもこれからだと思います。
アメリカでは就職先がビジネススクールの評価を決める大きな要素なので、とても力を入れていますが、日本はまだまだそこまで転職マーケットが広がっていません。
正直早稲田の場合もこれから力を入れていく段階です。
一方で欧米でもそうですが、ビジネススクールが特定のコンサルティング会社に枠を持っていたり、学校推薦で入れるということはありません。あくまでもも本人の志望する意志と実力を各コンサルティング会社が書類審査や面接を通じて判断するということになります。
私や同僚のコンサルティング会社出身の教授たちも、推薦枠を持っていたりはしません(ご参考まで)。
内田先生、
どうもご丁寧なご回答どうもありがとうございました。これは私の考えですが、国内MBAからコンサルティング・ファームや投資銀行への転職成功者が増えれば更に国内MBAの評価が上がるのではないでしょうか。勿論、教授の推薦だけでこういった企業への転職が決まるわけではないのは当然でしょうが、人気企業の場合書面だけで落とされる場合があるので、面接までの機会を与えられるのであれば十分大きな魅力になるかと思います。どうもありがとうございました。