一昨日金曜日は嶋口内田研究会だった。今月の講師は料理のレシピサイトで知られるクックパッドの広告事業部長の大野晋一さんでした。クックパッドについては以前より若い女性に人気のあるサイトとして知っていましたが、話を聞くまでこんなに若い女性に支持されているとは思いませんでした。
クックパッドのことを初めて聞いた方、あるいは名前は聞いたことがあるが実態は知らないという方は、まずサイトを覗いてみてください。
簡単に言えば、料理のレシピ(調理法)を持っていてそれをみんなに知ってもらいたい人と、自分で料理をするのにレシピを知りたい人を結びつける役割を果たしています。掲載されているレシピは約80万にも上ります。
現在約900万人のユーザーがいるそうですが、30代の女性に限ればそのセグメントの45%の女性が利用しているそうです。二人に一人が使っているという驚異的な利用率です。20代・30代で言えば33%になるそうです。
いろいろおもしろい話も伺いました。たとえば載せる側に人気があるというか、良く載せられるのは見た目が綺麗なものが多いそうです。一方で、作る側に人気があるのは簡単に作ることが出来る料理だそうです。これはどちらもよくわかる話です。
あるいはもっともよく利用される時間帯は夕方4時台・5時台だそうです。ちょうど主婦の方や一人暮らしの方が夕食のメニューを考える時間帯ですね。また、モバイルでの利用時間はもう少し遅い時間に来るそうで、これは場合によっては買い物先で使うケースもあるのではと仰っていました。
クックパッドは単に料理好きの人に場を提供するだけではなく、食材メーカーにマーケティングの機会も提供しているようです。
一つにはもちろんある特定の食材を使ったメニュー開発をレシピコンテストなどを実施して世に知らしめるというのがあります。
一方で、ある食材がどのような料理に使われているか、あるいはどんな食材と組み合わされることが多いのかなどがデータを解析すると分かることから、食材メーカーに対してマーケティングの提案やメニュー開発の提案が出来るそうです。
当日はみりんの例を紹介してもらいましたが、たとえばみりんが入ったレシピの一番人気は塩鮭のみりん漬け焼きだそうです。逆にみりんのヘビーユーザーは、中華料理を良く作ることが分かれば、これまだ和食用と思っていたみりんの中華のレシピを開発すれば用途開発になることも変わるとのことです。
メニュー一つでいろいろなことが出来るのだなと学びました。
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