先月5月18日に早稲田大学主催で経営者の方に集まって頂き、日本企業の在り方について議論するCEOラウンドテーブル(早稲田会議)を開催した。この件については、以前ブログでも紹介したが、当日議論した内容を世の中に対する提言としてとりまとめ、本日の日本経済新聞紙上で発表した。
議長を伊藤忠商事の前会長丹羽宇一郎氏(その後中国大使に就任)にお願いし、私が議事進行を行った。
そうそうたるメンバーばかりのため、議論は白熱し所定の時間では足りないくらいであったが、それを3つの大きな分野にとりまとめて提言の形にしたものが本紙である。
一つは女性や外国人の活用といった人材戦略であり、これには日本の若者へのメッセージを含んでいる。さらには一歩踏み込んで、心ある経営者は、自社の就職活動の時期を4年生の7月以降にすべきであるとまで提案している。
二つ目はこれまでの単品の製品中心ビジネスから、より大きなトータルパッケージやシステムでの国際ビジネスに取り組むべきであり、そのためのプロデュース能力を高めよと言っている。かつ、これまでの企業単体の戦い方から、オールジャパンで戦うべきである、しかし国の力は当てにするなと提言している。
最後は企業の経営者のメンタリティーを変えようという話であり、スピード感や積極的な投資を求め、さらには国際社会で他国や他企業と堂々と渡り合えるタフな人材育成に触れて提言を終えている。
この場を借りて、改めて参加いただいた丹羽さん、岩田さん、浜口さん、數土さん、宮本さん、長谷川さん、木川さんならびに御立さん翁さんに感謝申し上げます。
詳細については是非本日の日本経済新聞6面をご覧ください。
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日経新聞の第一回早稲田会議、拝見しました。先生もおっしゃられていたように、本当にそうそうたるメンバーですね。
第一回ということだったので、第二回・三回が見られること楽しみにしてます。
企画・尽力された「早稲田会議」が日経に大きく載りましたね。おめでとうございます!
「日本企業の本当の競争相手は海外企業であり、日本の技術で貢献すべき市場は海外だ。これまでのように国内企業間の消耗戦をやっていては、アジア市場も他国企業にさらわれる」と言うのが強く印象に残りました。
これからの第二回、第三回の提言も楽しみにしています。