日経新聞に人間発見というコラムがあるが先週の登場人物はフランス料理の巨匠で日本でもレストランを持つジョエル・ロブションさん。その最終回にこんな記事があった。
「鍋や洗剤の価格を交渉することはあります。でも店で使う生鮮素材は絶対に値切りません。世界一の食材を使わなければ世界一のレストランにはなれない。わずかでも値切れば、流通業者や生産者は特別においしい食材をよそに回してしまうでしょう。・・・そうしていると、鮮魚商はその日に入荷した素晴らしい鯛を必ず一番に融通してくれます。」
そして、「まず最高の素材ありき。だから三つ星レストランは高いのです。」と続く。エッ、それではシェフの腕は関係ないのかと疑問を持つのに対して、なぜかF1の話をたとえに出している。最高のマシンを最高のエンジニアが整備する。町工場の整備士はF1マシンを整備できないと言う。このあたりのたとえは若干本当かなと思うが、それは横に置いておくとする。彼によると「良い食材を得る」「技術を体得し仕事への情熱を持つ人」「人を愛する」が良いレストランの3つの条件だそうだ。
これさえ守れば、高い値段をつけてもお客さんは来てくれるそうだ。
このあたりはコンサルタントに通じるところもある。最高の素材=企業が抱える課題と考えると、それにチャレンジする一流のコンサルタント、そしてそのコンサルタントが顧客に愛情を持つという関係になるのではと思った。
いずれにしても、あらゆる職業でプロフェッショナルな人々が語る言葉は経営コンサルタントに当てはまる言葉だなと実感する。
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