私の学問上の恩師が慶応ビジネススクール時代の嶋口充輝先生であることはいろいろなところで伝えてきたが、その嶋口先生には私が早稲田のビジネススクール(WBS)に移ってからもお世話になりっぱなしであった。
特に私のモジュール(市場競争戦略)では開設当初より一番のメイン科目でもある「市場競争戦略」を客員教授として教えていただいた。この科目は私が慶応ビジネススクール(KBS)時代にも教わったことがある伝統ある科目であるが、WBSでも大変な人気科目で、教室の定員の関係から講義を受けるのが抽選になることもあるほどである。
私が何よりもすごいと思うのは、受講した生徒から嶋口先生の講義は一種の芸術品だと感嘆の言葉が上がることであり、当然ながら学生からの講義評価もダントツに高い。教え方に自信のある私でも脱帽である。
早稲田での客員の定年を近々迎えられることもあり、残念ながら今年の講義が早稲田では最後の講義となってしまった。そこで、特別にお願いして先生の講義を傍聴させていただいた。確かに学生が芸術品だというのが分かる、実にきれいに収まる素晴らしい講義でした。
最終回の講義には学生から花束贈呈があり、ご満悦顔の先生
私は学生から花束なんぞもらったことはないな。
これも嶋口先生の人柄かと僻む(笑)
競争戦略モジュール(内田ゼミのこと)の学生と一緒に。
私も加えてもらいました。
それにしても、謙遜しながら学生のいい加減な発言にズバズバと切り込んでいくアプローチ、それでいながら自分が学生に伝えたいことはきれいに整理して板書した上で腹に落としていく点など、真似できないなと思いました。本当に偉ぶったところがない、尊敬できる師です。
私などは足下にも及びませんが、いろいろ学ばせていただくことの多い講義でした。ありがとうございました。
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動画などでも良いので一度ぜひ講義を聴いてみたいですね。