すっかりブログがご無沙汰ですが、今日は私の新刊のお知らせです。
PHPビジネス新書から「プロの知的生産術」という本を今週末の11月19日に発売します。
正直に言うと、最初に出版社からこのような本を書くことを勧められたときに、世の中に情報術の本は掃いて捨てるほどあるので、私が書く意味はあまりないと思ったために乗り気ではありませんでした。
しかし、編集者と話をするうちに、どうも私のやり方は世の中一般とちょっと違うな、それなら書く価値があるかもしれないと変心して1冊書いてみました。
どんな本かと言えば、はじめにの一部を引用した方が早いかもしれません。
「情報活用に関して、人間は大きく3つのタイプに分かれると考えます。
一つ目は、「情報整理が出来て、情報活用も出来る人」。文句のない達人です。昔で言えば、梅棹忠夫さん、堺屋太一さん、最近で言えばウエブ進化論を書いた梅田望夫さんや、情報術の本をたくさん書いている小山龍介さんなどが、それに該当すると思います。
二つ目は、「情報収集や整理は出来るが、残念ながら情報活用が出来ないあるいは上手でない人」。若い頃の私がその典型でしたが、今でも結構見かけます。
最後の三つ目が、残念ながら「情報収集・整理も出来なければ、結果として情報活用も出来ていない人」。2番目と3番目のどちらが多いかは分からないが、とにかく世の中にこうした人がたくさんいることは間違いない。
本書は実は2番目と3番目の人のために書かれた本です。しかし、アプローチが通常の情報活用の本とは違います。まずはアウトプットに当たる情報活用を先に考え、その後にそのために必要な情報収集や整理の方法を考えましょう、となっています。
極論すれば、四つ目のタイプとでも言うべき、「情報収集・整理が出来なくても、情報活用が出来る人」になろうという虫の良いアプローチです。
実際にはそれは無理な話なので、情報収集・整理に10のエネルギーを使ってしまい、活用が2か3しかできないよりは、情報収集・整理には2~3のエネルギーしか使わずに、10活用が出来る人間を目指そうという話になっています。」
アマゾンのサイトは以下の通りです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569798799/
多くの方、とりわけネット活用やパワーポイントが出来れば優秀なビジネスパーソンになれると勘違いしている方に、目を覚ますために是非読んでいただきたいと思っています。(言い方が上か目線であると怒られそうですが)。
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昨日購入し、本日の新幹線移動にて読破いたしまいた。(大阪の本屋は微妙に納品が遅いです・・)
私も“差別化”できるよう、今日から実践いたします。
毎度ながら若手にも読ませようと思います。
talawさんへ
早速に読んでいただきありがとうございます。若い人にも役立つ内容だと自負しています。
今後ともよろしくお願いします。