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政治家は品行方正ではダメだ

最近のマスコミの風潮を見ているとやたらと政治家に清廉潔白・品行方正を求めるが私は大きな間違いだと思っている。
と言うのも日本の政治に今必要なことは、今までの成長経済から成熟化した日本社会や日本経済へ大きく舵取りを行う改革を指揮するリーダーが必要だからである。改革を行うということは古いしきたりや常識にとらわれずに、大胆な提案を行ったりそれを実行していくと言うことであり、今までのルールを破って新しいルールを作ると言うことである。

その役割を担うリーダーが小学校の頃から校則を破ったことがないとか、今まで一度もお巡りさんにやっかいになったことがないという優等生に務まるわけがない。優等生が既存のルールを破るなどできるわけがないのである。ということで、今のリーダーに期待するのは型破りな人間であり、そのためには多少の過去など不問に帰すべきと考えるがいかがであろうか。
これは企業改革に成功してきたリーダーを見れば自明と思うが皆さんはどう考えますか?

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コメント

    • k.i.
    • 2007年 8月 08日

    確かに多少の品性のなさを補うだけの魅力があれば不問に処すというのはわかりますが・・・・政治家はやはり嘘つきはダメだと思います。
    企業においても、自分はルールを破るようなことを平気でしながら下にルールを守ることを強制して成功したリーダーなど本当にいるのでしょうか

    • Take
    • 2007年 8月 09日

    型破りなリーダーが必要なのはその通りだとは思うのですが、以前ならばグレーゾーンで通っていたところが今はクロと認定されてしまうので、”以前はグレーだったんだからいいじゃないか”では済まされないと思います。これは企業に対しても同じではないでしょうか。型破りっていうのと、クロっていうのは両立しないもんじゃないかと思います。

    • しょうたろう
    • 2007年 8月 09日

    確かに内田先生が仰るように最近の政治家に対して世論は優等生を求めすぎている風潮があると思います。
    この背景としては色々とあると思いますが、その一つとして少し前の日歯連の贈収賄問題、社会保険庁の年金問題、秘書給与問題など政治家とお金にまつわる問題が立て続けに報道され、行政としても優等生を求めざるを得ない状況になっているのではないでしょうか。最近の話題で言えば、1円から領収書を提出しなければならないなど・・。
    先日、ある政治家の方とお話をする機会がありましたが、この領収書の件については、もしこれが決まったら日常の政治活動も非常にやりにくくなるとこぼしていました。
    以前に議員立法で成立した政治資金規正法など、現状ではかなり抜け漏れがあるということも言われており、お金に関する問題については極力クリアにしていくべきであると考えますが、日本において政治を進めていく上では莫大なお金がかかるシステムとなっていることも事実であり、そういった根本的な原因を解決せずに、施策を打ったとしても、逆に政治家の本来果たすべき活動を萎縮させていく原因にもなっていくのではないかと考えます。

    • しょうたろう
    • 2007年 8月 09日

    さきほどのコメントの結論が中途半端でしたので、付け加えさせて頂きます。
    政治におけるシステムの改善は、企業においても同じことが言えるのではないかと思います。型破りな人間も、もちろん必要であると思います。
    あわせて、そういった人材が、組織の中で十分に成果を出していけるような社内の環境整備も必要ではないでしょうか。
    人間は過去の失敗や過ちからも多くのことを学びます。最初から全てを完璧にこなし、大きな成果を生み出すことができる人間はほとんどいません。そういった中で、失敗することを許さない、受け入れない組織の中では、どうしても事なかれ主義が優先し、優等生と言われる社員を作り出していくのではないでしょうか。
    この傾向は、真のリーダーを不在にし、組織の弱体化につながると考えます。
    型破りな人材としてのポテンシャルを持つ人材をどう組織の中で育成していく仕組を作り上げていくのかも企業が抱える課題ではないでしょうか。

    • 内田和成
    • 2007年 8月 15日

    皆さんコメントありがとうございます。
    確かに法律を破るような人間に下がついてくるのかと言えば、それはノーでしょう。しかし、私はルールは守るためにあるのではなく破るためにあると思っています。それでなくては、企業は変えて行かれないと信じています。しかし、そうしたルール破りは、私利私欲のためにやるのではなく、高い志のもとにやるべきだし、自分を律することができない人間がやっても人がついてこないと思っています。
    なぜこうしたことを考えているかと言うと、会社や業界の常識というものは時として、法律や道徳以上にその人間や組織員の行動を縛ってしまうことがあると思っているからです。それを破って改革して行くには並大抵のことではありません。それには既存のルールを破ったこともない優等生には到底できると思っていないからです。
    織田信長が既存階級から忌み嫌われていたのも、そうしたこれまでのしきたりをぶちこわしてしまうことがあったからと思います。
    これからもコメントよろしくお願いします。

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