ブログ

船出

再来週の日曜日(3/16)に日経新聞から新しい新聞が創刊される。日経ヴェリタスである。
形の上では、休刊になった日経金融新聞に変わる媒体と取られているが、実際は全く違う。いろいろな意味でこれまでにない新しいタイプの新聞である。

  • 一つ、金融に特化(この部分は日経金融新聞と一緒)して、投資情報を提供
  • 一つ、週刊
  • 一つ、いわゆるクォリティーペーパー(部数の多い全国紙や大衆紙ではないという意味)
  • 一つ、高価格(一部500円)

皆さんもご承知のように、日本では投資のアドバイスは証券会社からもらうというのがこれまでのパターンであるのに対して、アメリカでは投資あるいは個人の資産運用は個人の自己責任(own risk)という考え方が発達しており、そうした個人投資家のための情報誌がいろいろある。その中の一つにバロン(Barron’s)という週刊新聞紙があり、投資家の間で高い評価を得ている。週末にはコーヒーを飲みながらバロン片手に投資のプランに思いを馳せるというのがニューヨーカーの投資スタイルらしい。
日本でこうした良質の金融情報を手に入れたいと思っている個人投資家がどれくらいいて、そのうちどれくらいの人がこうした情報誌に金を払うのかはよく分からないが、是非成功して欲しいと思っている。

なぜそんなことを言うのかといえば、何を隠そうこの日経ヴェリタスの編集長を引き受けているのが古くからの友人の野村裕知氏であるためだ。
彼はこれまで、日経新聞のニューヨーク特派員、関連会社の日経BPでは日経ビジネスの編集長、日経新聞に戻ってからは証券部長などを歴任している。

もちろん、私は定期購読を申し込んでいる。
皆さんも是非、買ってみてください。読んだら、感想を聞かせてください。
その結果は編集長にフィードバックします。

下の写真は地下鉄の駅の広告である。これ以外にも、チラシやネットで広告を見た方がいるのではないかと思う。

20080304

ちなみに野村さんには、早稲田のビジネススクールに来てもらって、ゼミで講義をお願いしたこともある。その時の内容については、2007年7月15日ブログ「現代の経営者に求められるもの」を参照ください。

関連記事

  1. Going abroad
  2. 40年ぶりの上高地
  3. ミャンマー訪問記(3)
  4. SMOKING KILLS
  5. 水族館
  6. 富の再配分
  7. 八方尾根
  8. 小田急ロマンスカー見参

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RSS 内田和成のビジネスマインド

  • BCGのコンセプト紹介の本を書きました 2016年11月3日
    今年2016年は、BCGが東京に世界で2番目のオフィスを1966年に開設してから...
  • 事業アイデアの発想法 2016年10月28日
    今日はビジネススクールの内田ゼミにBCG時代の同僚で現在事業開発のコンサルタント...
  • 学部7期生 2016年7月8日
    今日の合同ゼミには学部7期の卒業生の中澤君と薬丸さんも顔を出してくれました。明日...
  • ゼミ合宿 2016年7月8日
    今日は内田ゼミのMBA生と学部生の合同ゼミ初日です。例年土日の一泊二日でやるので...
  • 模擬授業のお知らせ 2016年7月6日
    来る7月24日(日)の午後、早稲田大学ビジネススクールでは2017年度の入試説明...
PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。