昨日の嶋口研究会のゲストスピーカーは、スターマイカ社長の水永政志さんだった。
水永さんは、元BCGのコンサルタントで、その後ゴールドマン・サックス日本法人でプライベートバンキングビジネスの立ち上げを行い大成功した男だ。そこで培った人脈やノウハウをベースに現在の中古マンション売買ビジネスを立ち上げた。既に上場も果たしている。
一見地味な中古マンションの売買、それも1棟丸ごとではなく1室ずつ買い上げていくビジネスではあるが、競合がいないこともあった着実に成長しているようだ。ではどうやってもうけるのかというと、空室のマンションは市場価格で売りに出されるのに対して、賃貸中の物件は相場の2-3割安く売られているらしい。そこで、彼の会社は賃貸中の物件を安く買い、住んでる人が退室したら、それを高く売るという、聞いたらえらく単純なビジネスで利益を上げている。もちろん、その間の家賃も入る。拍子抜けするくらい簡単なビジネスモデルではあるが、競合がいないという。
マンションを1室買うだけなら、数千万円で買えるので誰でも出来そうだが、これが1000室ということになると数百億円の資金が必要で、そう簡単には手が出ないらしい。また大手の不動産会社が手がけるにはしょぼいビジネスに見えるようだ。
しかし、彼の話でおもしろかったのはこの部分ではない。創業の苦労話だ。実は私も知らなかったのだが、スターマイカを立ち上げる前にリートの会社を立ち上げて、辛酸をなめたことがあるらしい。そうした話を赤裸々に語ってくれたために、これから会社を立ち上げようという意欲満々のビジネススクールの学生にはたまらない話だったようだ。
講演の最後で、彼が若者へのメッセージとして語った、「頭で考えたビジネスはうまくいかない、実際に足で稼いでうまくいくようになってから大きくしろ」と言う彼の話は妙に説得力があった。
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