一言で言えば、数ある問題の中で本当に解決しなければいけない問題を論点と呼ぶが、その論点を抽出し、それを解決する方法を見つけ出すことである。
企業が問題を抱えたり、何が悪いのか分からないけれど、もっと良い会社にしたいと思うときに我々コンサルタントの出番が来る。
その場合に最も重要なことは、問題すなわち課題を正しく設定することである。
企業は数え切れないほど多くの問題点を持っている。これをすべて解決しようと思っても、時間もなければ、人も足りない、さらに肝心の顧客向けのサービスがおろそかになってしまう恐れするある。そこで、本当によい企業になろうと思ったら、一つか二つの課題に絞って、それを解決することに全力を絞るべきである。
その際に最も難しいのは最優先で解決すべき課題を特定することである。これをセントラルクエスチョン(大論点)と呼ぶ。何が難しいといえば、学校の試験問題と違って、誰かがそれがセントラルクエスチョンであると教えてくれないことにある。
したがって、自分で問題を考え、それが本当に一番大切な解決すべき問題か、あるいは他にあるのかどうか判断しなければならない。
実は経営コンサルタントが得意なことは、このセントラルクエスチョンが何であるかを見つけ出す能力にあると言っても過言ではない。
こうして、これが最も大切な問題であると自信もてたら、その後はそれを解くことに全力を挙げることになる。そして、その問題を解く場合にはあらかじめ答えを考えてから、それを検証する形で問題を解いていく仮説思考が重要になる。分析が出来て、問題が解決できるだけでは、経営コンサルタントしては半人前なのである。
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