BCGの卒業生(OB)である高津尚志さんから彼がまとめた著書「感じるマネジメント」を頂いた。企業が経営理念を全社に浸透させるためにはどうしたらよいかを、デンソーにおける実話を交えながら解説しているユニークな本である。高津さんはBCGを卒業後リクルート社に転職し、そこでヒューマンリソースのマネジメントに関するコンサルティングをしている。その経験とノウハウを仲間と一緒にまとめた本だ。企業を変えることの難しさと楽しさが伝わってくる良い本に仕上がっている。
詳細は実物を見て頂くとして、気に入ったところを紹介する。
松下電器のマネージャーが、新しい仕組みを社内に浸透させるためにリーダーがやるべきこととして「確かに、仕組みは有効です。でもね、千の仕組みよりも一つのパフォーマンスが大事なんですよ。つまり経営者が自ら実践することです。」と語っていたのが印象に残った。
あるいは神父の講話として、夫婦関係のあり方には、face to face と side by side の2つがあります。恋愛しているとき、その二人はお互いを見つめ合うface to face の関係になるが、夫婦関係を幸せなものにするためには、お互いに遠くの目標に向かって手をつないでいくside by side の関係が重要だと説く。身につまされる話だ。
高津さんはBCG時代はなぜか王子と呼ばれていたことを思い出した。ハンカチ王子やはにかみ王子の先輩だ。そういえば、彼も早稲田出身だったな。
王子、どうもありがとう。
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